今週のお休みはどこへも行けなかったので

近くの住吉大社へお参りして、石灯籠を見ることにしました。

 

住吉大社の石灯籠、巨大なものがあります。

数も600基以上あるとか!

私は少し、巨大建造物恐怖症なところがあります。

大仏さんも、アブシンベル神殿も、中国の石窟寺院も怖いけど、見たい。

巨大石灯籠が並ぶさまも怖いけど、気になる。

怖いもの見たさ。笑い泣き

 

 

私が目についたものをざっとご紹介します。

 

 

御田が向こうに少し見えています。

道頓堀 薪問屋  寛政五年

そんな業界もあったんですね!

 

 

粟島廻船中

粟島は伊勢の?

 

 

大坂 薩摩堀   享保四年

薩摩川も江戸時代、開削された堀で、現在は埋め立てられています。

 

 

江戸と大阪

共同で寄進されたんですね。

 

 

おもしろいですね。

御得意繁昌道中無事、とあります。

 

 

 

 

備後 福山  享保三年

 

 

 

播州二茶屋浦 神戸浦 廻船中

寛政三年

 

住吉大社は海の神様であり、またあらゆる産業を守護する神様

舟運や、海産物に関わる寄進が多いようですが、

いろんな業種からも寄進されています。

 

 

泉州 音楽講  

ってなんでしょう。

 

 

モジャの木

 

 

有名な太鼓橋をはさんで、南北に二基石橋が架けられています。

 

 

堺市 呉服古着商

笠の裏側にも彫刻されています。

火袋に三日月の文様がありますね!

 

 

 

 

和州吉野郡 材木商人中 安政五年

和州とは大和国の異称。

奈良の吉野杉や檜を運んでいたのでしょうね。

 

 

さこは 文化九年

雑喉場(ざこば)は、江戸時代、小魚などを扱う魚市場のことで、西区江之子島付近にあったようです。

それが、大阪市中央卸売市場のもとになりました。

 

 

泉州 四郡 油屋中

 

 

これが、巨大!

うつぼ 干鰯(ほしか)仲間 明治二十三年

大阪や堺では、干鰯は綿花栽培の肥料として盛んに取引され、

靫公園の近くに問屋があったそうです。

 

ちなみに、夜はこんな感じ滝汗

 

 

 

大阪 砂糖商

これも、大きい!

 

??組 上荷舩茶舩

大阪市中の川筋には、上荷船(うわにぶね)・茶船(ちゃぶね)と呼ばれる川船が運航していたそうです。

 

 

 

奥州 羽州

東北からも!

 

 

菜種油絞油屋    働人中

労働者仲間による寄進でしょうか。

 

 

 

土州 船問屋  拾七軒 文化七年

土州は土佐国の異称

 

 

 

濃州 ??屋仲間 

なんでしょう。読めません。

濃州は美濃の異称なんですね。

紙? 美濃の和紙とか?

 

結構、全国から来てますね。

 

 

大阪 塗師仲間  天保七年 

塗師とは、漆芸家のことだそうです!

 

 

 

 

 

 

こちらも江戸と大坂の共同寄進ですね。

鐵、釘とか彫られています。

 

 

 

大阪  小間物問屋

灯籠に対して、基壇が大きいのかな。笑い泣き

 

 

北國積 木綿屋中  寛政十(?)年

北前船のことでしょうか。

 

 

 

玩物商  宝暦十二年

おもちゃ屋さんですかね。

この灯籠は、現在まで修復され続けているそうです。

基壇が幾重にもなっているのは、修復する度に増えていったそうです。

 

 

さかい 魚仲買 明治三年

この灯籠も巨大です。

 

 

航海の無事や業界が繁栄することを願って、寄進された石灯籠。

住吉大社には、当時の、いえ、今の人々も、願いがたくさん集まっているんですね。

まだまだ、おもしろいのがあるようです。

歴史の勉強にもなりますね。