実家の近所にあるお地蔵さん
この祠は、祖父がまだ若いころ建てたものらしいです。
祖父は大工でしたので、近所の人に頼まれたのでしょう。
もちろん石垣や瓦はその職人さんが造られたでしょうし、
祖父が彫り物までしたのかどうか、わかりませんが。
祖父は明治生まれで、ろくに教育も受けず大工になりました。
私は頑固で優しくもない祖父が苦手で、可愛がってもらった覚えもありません。
今もご近所の人がお参りしたり、地蔵盆で集まってくれる祠を
造らせていただいたっていうのはありがたいし、
祖父の仕事が残っているんだなあ、
祖父には祖父の人生があったんだ、と思います。
物作りっていうのは、いいものですね。
私も、拙いブログではありますが、
読んで下さる方がいて、ありがたくうれしいですし、
もし、孫とかに見てもらうことがあれば、うれしいです。
この祠の裏側に、このあたりで出てきた石仏、石塔が祀られています。
気になって、ちょっと調べてみました。
このあたりは、昔戦場になったので、供養塔が出てきたものです。
お地蔵さんは、上部が欠損しています。
あとは五輪塔や板碑です。
一石から掘り出された小型の五輪塔があります。
この供養塔の年号は永禄10年、1567年
上部が欠損した五輪塔でしょう。
この板碑には、阿弥陀三尊の種子と月輪が線刻されています。
キリーク、サク、サ、でしょう。
下には、南が見えます。南無阿弥陀仏でしょうか。
今まで、恥ずかしながら、歴史って(覚えるの)苦手で、興味もなかったのですが
暗記とかするものじゃあなく、それぞれの人生なんだと思うようになりました。