こんにちはnagisa(なぎさ)です
今日は、私が常々お世話になっている、モラハラ対策カウンセラーJoeさんの新刊、
『私を振り回してくるあの人から 自分を守る本』(WAVE出版、2021年)が2月5日に発売されました。
早速読みましたので、レビューしたいと思います!
著者Joeさんはブログ「離れられない『モラハラ』『身近な人からの攻撃』対処の超裏技!」でモラハラ撃退法を解説し、多くのモラハラ被害者を救っている、モラハラ被害者界隈では超カリスマ的存在です。
Joeさんのブログは、モラハラの実態、メカニズム、具体的な事例など本当にたくさんのエントリーがあり、それだけで1冊の本以上の情報があるのですが、
モラハラ対処だけでなく、モラハラ被害者が悩みがちな対人関係や、生き方など、モラハラ被害者以外の人が読んでもためになるエントリーがたくさんあります。
前著『離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本』(SBクリエイティブ、2019年)では、モラハラや職場でのパワハラなど身近な人から「攻撃」されやすいことに悩む人に対して、具体的な対処法をまとめた書籍で、こちらはなんとamazonでレビューが400件近く、そのほとんどが☆5つという驚異的な支持率を得ています。
今回の新刊『私を振り回してくるあの人から 自分を守る本』は、
気が乗らない誘いをなかなか断れない人、自分を利用しようとしてくる人に困っている人など、
自分が主体的に行動することが苦手な人に向けて、どうやって「動けば」自分が楽に生きられるようになるのか、をまとめている本になります。
モラハラ被害者、アダルトチルドレン、毒親育ち、機能不全家庭に育った方、HSP、INFPなど、自分自身の気持ちよりも相手の都合を優先しがちな人が、
自分自身を守るために、自分中心に生きれる環境を作るために、どのようにふるまうのがいいのか?
という視点から読むのがお勧めです。
モラハラ被害者、アダルトチルドレンetc.の方って、「普通」の動きがわからないですよね。
人に、何か都合の悪いことを言われたときに、「普通」の人って何ていうんだろう、どう反応するんだろう、と。
この本は、そうした「普通」の人がしている振る舞いを、それがわからない人が模倣するための方法について書かれている本です。
では、この本は「普通」の人になるための本なのでしょうか?
私は、「普通」を超えて、「普通」の人よりも生きやすくなることができる本だと思います。
ふりまわされない生き方を無意識に行っている「普通」の人よりも、
どうしてそうなってしまうのか、他人に振り回されないためにはどうしたらいいのかについて
それを自覚的にやることが出来る人のほうが、いろんな意味で応用がきくし、
それを出すとき、出さないときを選んで切り替えることが出来るので、「普通」の人よりも生きやすくなることが出来るのだと思います。
ここで書かれている内容が、本当にもう、超実践的で、明日からでも使える技がたくさん書いてあります
Joeさんのすごいところは、ブログもそうですが、超実践的!超具体的!これに尽きると思います。
こういう動きをしたら、相手はこう動く。
そういう原理に従って、自分の望む生き方をするには、どう動けばいいか、ということが書いてあります。
この本でも、本当に、話し方からしぐさから、言葉のニュアンスまで超具体的に書いてあります。
Joeさんが本書で繰り返し述べているのは、
「自分の心(本心)」は変えずに、「自分の言動」を変えることで
「自分の心」を守り、自分にとっての「平和」を作り出すことを目指すということです。
ここで重要なのは、「自分の心」がどう思っていてもかまわないので、「動き」を変えるという点です。
一般的な自己啓発書などでは、「マインド」=「心」を変えることによって、行動そのものを変容させることを説いています。
これは、王道の啓発方法なのですが、そのマインドを変えることは時間がかかるし、そもそも、「自分の心」というものはそうそう変えられません。
Joeさんは、対人関係において重要なのは、その人の「本当の心」ではなく、その人が他人に見せる「動き」であり、むしろ「心」の中は見せないほうがうまくいく場合が多いと語っています。
Joeさんは、多数のモラハラ被害者のカウンセリングを行ってきた経験から、
モラハラ被害者(モラハラに遭いやすい人)など、他人に振り回されがちな人は、「本音」をさらけ出しすぎていると述べています。
そして、過剰に相手に近づこうとしてしまっている傾向があるとも書いています。(p.23)
その結果、他人のコントロール欲を刺激してしまい、振り回されてしまうことになるわけです。
こいつは、簡単にコントロールできそうだ、と思われてしまうわけですね。
私自身に当てはめても、思い当たる節があります。
「人は、だれでも話し合えば分かり合える」とか、「夫婦は助け合って生きていくもの」とか、「本音でぶつかれば相手も変わる」とか、
そういう学校教育で学ぶような話を素直に信じていたところがあり、結果的に夫はモラハラをしてきて、義母からも過干渉を受けることになってしまいました
「こいつなら何をしても怒らない・断らない=何をしてもいい」と解釈され、ないがしろにされていたんですね・・・
HSPやINFPの方は、私もそうなんですが、基本的に素直で心がきれいなんです(笑)
なので、いじわるな人や利用しようとする人につかまりやすいんですね。
そういう人のことも、「かわいそう」とか、「頼まれると断れない…」と思って、邪見にできないんです。
しかし、そういう人にかまってばかりいると、当然自分の時間が消費されますし、自分自身も心が疲れてきます。
出来るだけ、そういう人とは距離を置いて暮らしていきたいですが、実際に仕事や友人関係などでそうもいかない場合も多いことは事実です。
また、自分の「動き」によって、逆にそういう人のコントロール欲・攻撃欲を刺激してしまい、よりめんどくさいことに巻き込まれてしまう原因となる場合もあります。
そういうことを未然に防ぎ、お互いにいい関係を作りながら、適切な距離感で他人と接することが出来るようになるためのノウハウがまとめられています。
ぜひ、ご一読ください。
・・・というのが、一般の方向けの本書のレビューです。
以下は、Joeさんブログの読者向けのレビューです。
本書の内容としては、Joeさんのブログを読んでいる読者なら、スッと頭に入ってくる内容だと思います。
モラハラ対処に関して、Joeさんが常々言っている、距離感というものについて、自分が主体性をもってコントロールする方法についてまとめられています。
イメージとしては、Joeメソッドが理解できていても、具体的に、どういう風に実践していいのか?と悩んでおられる方にも、本書はお勧めできます。
「断る」のパターンだけでも、かなりのバリエーションがあり、また、一つ一つの言い方、返し方がすごく具体的でわかりやすいです。
内容とは別に、細かい文章のなかで、Joeさん節というか、Joeさんの独特のキャラクターがにじみ出ている部分が結構あって、Joeさんファンにはクスっとなるようなポイントがたくさんあります。
私から見て、この本が提案しているのは、「主体性のある、振り回されないチャーミングな大人になれ!」ということなのかな、と思うのですが
具体例として挙げられている振舞いの例が、Joeさん本人なんじゃないかって思うんですよね(笑)
とくに、111ページの「⑦納得はしながら、説得されない」のあたりとか笑。
ここで書かれている、「変人のポジションを買って出る」というのは、Joeさん自身の戦略だと思うんですね。
私は、全力で支持しますけど
そういった意味で、この本は、Joeさんに少しでも近づくための本です。笑
・・・いろいろ書きましたが、人間関係でストレスをためがちな人、
人の誘いをなかなか断れずに自分を追い込んでしまう人には本当にオススメです!
Joeさんのブログの内容から、どんどん書籍化していって本当にうれしいです!
Joeさん、いつもどうもありがとうございます
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