翁のことばに、万巻の書物があったところで、無学の者にはしょうがない。隣に金貸しがいたところで、こちらに借りる力がなければしかたがない。向かいに米屋があっても、銭がなければ買うことはできぬのだ。だから、書物を読もうと思えば、いろはから習い始めるがよい。家を興そうと思えば、小から積み始めるがよい。このほかに術とてはないのだ。(15)
多く私たちは、他をうらやみないものねだりをしがちです。家を興そうとするときには第一歩心を興すことですね。心が家を興す方向に向けば、生活の方向が家を興す方向に向く、日々の積み重ねが、家族全体にひろがり、みんなが家を興す方法に向かって生活する。そのまた積み重ねによって、心と家の再興が叶う。