不妊治療卒業からの乳癌記録 -20ページ目

不妊治療卒業からの乳癌記録

元々は、2人目不妊の悩みを綴っていたブログ。
無事に次男を妊娠、出産してしばし平和に暮らしていたら…
2023.10 突然の乳癌宣告。
ほぼ自分用の備忘録としてのキロク。


医師から  心拍が見えない と告げられた後のことはよく覚えてない。

「10週相当の大きさしかない」

「ピクピクとした動きもない」

「…」


自分が何て答えたか、覚えていない。
何も言わなかったのかもしれない。


看護士さんの声がした。

「〇〇先生のお部屋が空きました。
違う先生と機械で、ダブルチェックしましょう」


診察室を移動して、女医先生に見てもらう。


それでも、

何度見ても、誰が見ても、結論は変わらないようだった。

女医先生の診察室は、エコーの機械が新しいものみたいで、

動かなくなった赤ちゃんの身体をよりハッキリ映し出していた。

「水分を吸って、少しむくみが出ています」

「最近ではなく、少し前に亡くなってしまった様です」

「残念ですが…」


涙は出なかった。

こんな時でも、人前で取り乱すのが恥ずかしいことだって思ってる自分に驚いた。


予定がつくなら明日、手術をしましょう…と、どんどん話が進んだ。

私はそのスピードに付いていけなくて、
夫と話がしたくて……
一旦待合室に出させてもらった。

周りには何人か妊婦さんがいたから、隅っこで声を殺して夫にTEL。

「赤ちゃんの心臓が止まってた…」

夫は、マジか、と言って黙った。

彼は、出来るだけ早く帰るから、と言って電話を切った。


手術は、翌日に受けることにした。
もう、亡くなってるのだから…と、諦めている自分がいた。

手術を受けるのに必要な検査を、3つぐらいした。
大きな病院だけど、回る順番を書いたプリントをもらってサクサク進めた。

書類だったり諸々の手続きをして、病院を出た。

さっき通ったばかりの、商店街。

来た時とはまるで違う気持ちで、荻窪駅に向かって歩いた…