筆ぺんと万年筆…同じインクで書いてみた | きれいな字が書けるようになり、自分に自信が持てるペン字・書道教室:銀座

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「人前では恥ずかしくて手書き文字を書きたくない!」って思っていませんか?それ、解決しましょう!
当教室では、ペンの持ち方やお手本の見方はもちろん、宛名の書き方やのし袋の書き方もお伝えしています。明日から、手書き文字が書きたくて仕方なくなりますよ!

こんにちは。

東京アラートが解除されましたが、昨日は感染者が47人と増え、ドキッとしました。

また自粛生活に戻らないと良いのですが・・・。

そんな中、Instagramにあげたのを、こちらでもご紹介します。



これはどちらもPILOTさんの色彩雫の『孔雀』というインクです。

万年筆よりも筆ペンで書いた方が、インクの色の濃淡がわかりやすく出ていますね。

薄い部分は落ち着いたスカイブルー。

濃い部分は一瞬ブルーブラックと勘違いしそうなほど暗いブルーです。

ちょうど夏にはぴったりの色合いで、先月から8月くらいまでに使うと丁度良い色合いでしょうか・・・。

万年筆用インクは、インクの量によって濃さが変わりますから、その特性をうまく利用して文章を書くと、とても印象的な文章に見えます。

そしてインクの量は書く速度で調整するのです。

書く速度が速いと、それだけインクが紙にのる量も少なくなりますから、薄い色合いになります。

それに対して、書く速度が遅くなると、ペン先から紙に落ちていくインクの量が多くなりますから、暗い色合いになります。

また、インクの量を増やすには、速度ではなく、何度もなぞるというやり方もありますが、何度もなぞっても不自然に見えないようななぞり方ができる人というのは限られていますので、ここでは割愛します。

わかりやすいので写真の右側の文章(筆ペンで書いたもの)を見てもらうと、出だしの「谷川俊太郎かなしみ」は薄く、「あの青い・・・」はかなり濃くなっています。

「あたりに・・・」の3行目は少し薄く、4行目の「落とし物・・・」は漢字の「僕」だけが少し濃くなっていますが、あとはほとんど薄くなっています。

もっと意図的な変化を出したかったら、「僕・・・」からをもっと濃くしても良かったかもしれませんね。

このようにインクの色の濃淡がついていると、手書きであることの良さを感じられる気がしますが、逆に変化が全然なく、すべて同じ色合いだったなら、印刷したみたいな無機質な文章に見えるでしょうね。

そしてこのインクの色合いを感じるには、ある程度の線の太さがあった方がわかりやすい!

同じインクで同じ文章を書いてみましたが、万年筆だと線が細いせいか、インクの濃淡がわかりづらいですね。

これは肉眼の方がもう少し感じ取れると思います。

このPILOTの色彩雫というインクを使うなら、筆ペンの方が、よりインクの良さを楽しめる気がします。

この色彩雫は何十種類もインクの色が豊富にありますから、同じインクを筆記具を変えて楽しんでみるのも楽しいと思いますよ。

家にいる時間が増えた分、今までやってないことに挑戦するのも、豊かな日常を送るコツですね。

ぜひガラスペンにも挑戦してみてくださいね。