人前で手書き文字を書くのが恥ずかしい人のためのペン字・書道教室の太田真采世です。
一昨日、作日と銀座教室、今日は大宮教室と連日お稽古が続きます。
作日のお稽古でも「心が伝わる短い手紙コースー行書」のお稽古を始められた方が何名かいらっしゃいます。

12回のカリキュラムの中で、1月から12月までの書き出しと結びの文章が練習でき、結婚のお祝い、お中元のお礼、暑中見舞いなどなど、日常生活の中の手紙文も練習できますし、毎回関連した手紙文のワンポイントアドバイスのプリントがもらえる点が喜ばれています。
その生徒さんの中で、続け字のお稽古をされている方が、昨日のお稽古の中でやっぱり不得意とする文字にてこづっていました。
続け字では「え」「る」「れ」が難しいようです。
「お手本に薄い紙を乗せて、先生の字を写して練習します!」とおっしゃっていました。
そうですね。
よくペン字本ではお手本が薄い色で印刷されていて、その文字をなぞって練習するやり方を見かけます。
基本的に文字をなぞって練習するのは、私の教室ではやっていません。
人には書くときのリズムがあり、そのリズムは人それぞれで異なります。
ですからなぞって書くこと自体に少し無理があります。
あなたも実際になぞってみるとわかりますが、全く同じように線をたどることは意外に難しく、はみ出さないでなぞろうとすることに気をとられると、結局字の形を覚えられないのです。
でも文字の練習をしていると、何度直されても上手く書けないという文字が出てきます。
そういうときにはお手本をなぞってみて、自分が書こうとする字の形とどこが違うのかをチェックしながらなぞるのは大切ですね。
100均でもトレーシングペーパーが売っていますから、苦手な字はやってみてください。