先日のことです。
免疫力アップや健康増進など色々な効果の期待ができる、
ある食品についてのお問い合わせがありました。
「いつも利用してるんだけどね…」と前置きがあった割には、
あれこれ突っ込んだところまでご質問をされます。
濃度の濃いタイプの商品については
「やっぱり濃いほうがいい? 利く?」
となんだか一所懸命です。
私も段々とつられて、私の方も妙に熱が入ってしまいました。
「実はね」
お客様がそのままのトーンでおっしゃいました。
「22歳の娘に乳がんが見つかっちゃってね、
次の検査までに何とか少しでも小さくならないかなって」
一瞬、胸のあたりがぎゅっとなりました。
……22歳。きっと社会人デビューして、ようやく親御さんの手を離れた矢先。
これからお嫁に行ったり子供に恵まれたり、
そんな将来が現実味を帯びてきたところだろうに。
今更のように何に効果が期待できるのか
ひとつひとつ確認して、一日でも早く届けて、と。
魔法の薬なんかじゃないことはお客様も重々承知の上で、
少しでも効果が期待できるものは何でも試そうという親心を見せていただきました。
かける言葉もできることもなんにもないけれど、
絶対間違いのないように慎重に。
いつもと同じことしか出来ないけれど。
やや緊張気味にご案内を終え、
最後に申し訳程度に「何卒お大事になさってください」とお伝えしました。
「ありがとう!」
お客様の声は明るく、力強いものでした。
なんだろう。何、とはうまく言えないのですが。
親として見習うものをたくさんいただいたように思いました。
特技:ムーンウォーク
座右の銘:勝てば官軍
愛読書:夏への扉/ロバートAハイライン、横溝正史、広辞苑

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