Dr.誠です。
他媒体に書いた記事を転載。
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https://jp.reuters.com/article/jpn-inflation-idJPKBN2UD0FI
電気代がヤバイです。物価上昇がヤバイです。弱者どころか普通の人ですら、本当に生きていけないレベルです。ここまで生活を脅かすようなことは、かつてなかったことだと思います。そして今の政府がまともに我々を救おうとしているとは、とても思えません。
我々は、権力に好き放題振り回されている「弱者」です。だからこそ、ちゃんと「戦う術」を持たなければいけません。それには「そもそも我々が弱者であること」を意識し、「権力には対抗しないといけないこと」を意識し、「民主主義や憲法やジャーナリズムの価値」を意識し、「組合や組織という団結を大切にすること」が必要です。
それによって我々弱者はなんとか権力とのバランスがとれてきた。昭和期の日本は、だからこそ発展してこれたのです。特に「戦争」という権力の暴走の極致の、その惨禍を覚えている人たちが生きている間は。
しかし、基本的に日本の学校は「強者に従うこと」しか教えてこなかった。我々が弱者であり「人権」によって生かされていることをちゃんと教えてこなかった。平成期以降の社会がここまで衰退してきた一番の理由は、私はこれだと思います。そして大きな組合はひたすら解体された。正社員はひたすら非正規化された。権力の意図するままに「マスゴミ」と吹き込まれ、報道を守ろうという気風が失われた。我々は完全に無防備になってしまった。
上が、権威が、自民党が、アメリカが、間違ったときに、それをちゃんと指摘できない社会は脆弱です。皆が勇気を持てず、そのまま今のマジョリティ側にいようとする社会は脆弱です。そうなってしまった一番の原因は、我々自身が「人権」「憲法」「民主主義」という数少ない我々の武器の価値を理解していないからだと思います。
従うことを教えるのが「道徳」であり、
抗うことを教えるのが「人権」である。
「人権」を煙たがる傾向は、権力にとって大変都合がいいものです。その「人権を軽視した社会」の先にあるものこそが、この今のコロナ禍で何人亡くなろうが経済最優先の政府の対応を許してしまう社会であり(そして結局それは衰退にしか繋がらない)、一度転落したら最低限の生活さえ営めないこの社会であり、そしてこの先に確実にあるであろう、アメリカの手先として中国と戦わされ「命をゴミクズのように扱われる」戦時下の社会、なのですから。
先進国を先進国たらしめているのは、その国民の「武器としての人権意識」です。G7各国の市民は、我々よりもっと豊かな生活をしています。逆に我々は「人権」を根拠に抗わないからこそ、こんなに頑張っているのに報われないんです。
「人権」を根拠に、皆が連帯して大きなものと戦う。その相手は政府であり、大企業であり、トヨタやアマゾンやGoogleであり。我々日本社会には本当は「豊かになる余地」はいくらでもある。そのためにはこの「収奪の構造」に気がつけるかどうか。
そこが試されています。