Dr.誠です。
巷ではレプリコンワクチンなどが話題に上がっているようですが(多くは科学的根拠のないデマです 「シェディング」などというものは存在しません なぜなら生ワクチンでも感染症そのものでもないからです そんなものがあればむしろ周囲の人の感染症罹患率が減っているはずで「素晴らしいこと」だと思います)、新型コロナワクチンについて当院の考え方をここに書いておきます。今こそちゃんと語ることが必要だと思ったからです。
当院は基本的に「副作用がないことを前提に」「打てる環境にある方は」「半年以内に新型コロナウイルスに罹患したりワクチンを打っていなければ」「ぜひ打った方がいい」というスタンスです。なぜなら依然として新型コロナは「心血管や脳血管に甚大な影響を及ぼす可能性があり」「また後遺症で社会復帰や日常生活が困難になる症例も多くみられ」「2023年5月からの感染症法5類扱い以後、政府が対策そのものを放棄していて」「諸外国で当たり前の検査体制や抗ウイルス薬へのアクセスも高額故に制限されており」「市民も感染対策の意識が全くなくなって野放図になっている」からです。コロナの感染者は依然たくさんいます。8月頃は過去最大級に多かったです。
当院は漢方治療を行い、またコロナの後遺症も積極的に受け入れていることから、様々な患者さんが来院されます。何か月も通院され味覚がいまだに戻らない女性の方、不眠が続く若い方、衰弱が進んでしまった高齢者の方、会社復帰に何か月もかかった方、いろいろおられます。「私が漢方治療等で全力を尽くしていても」、です。
対策としては、可能であれば「ワクチンをせめて1年以内ごとには打っておくこと」、「新型コロナに罹患した段階で早く「抗ウイルス」をもらうこと(ゾコーバ、パキロビッド、ラゲブリオなど)」、「同時に柴胡剤系の漢方薬で炎症反応を和らげること(小柴胡湯系)」、「また回復には早めに補剤系(補中益気湯や人参養栄湯など)を使うこと」、「なにより人込みや密室空間ではN95などの防御力の高いマスクを必ずつけること(電車、新幹線、飛行機、エレベーター、その他咳が聞こえる空間)」、ぐらいでしょうか。
しかしこれらも今や個人にとっては大変「お金がかかる対策」となってしまいました。抗ウイルス薬も15000円以上、若い世代のワクチンも同額程度。お金のある人間、余裕のある人間しか助からない。命がお金で左右される状況になってしまっています。こんなこと絶対に許してはなりません。目の前の危機に真摯に向き合い、命と健康を守ることこそが、「安全保障」の第一歩のはずです。口だけの「やってる感」だけで、能登の災害も放ったらかしの自民党政府は、心底許せません。
さて、私は2023年9月に罹患してゾコーバ+漢方のフル治療をしましたが、39度の熱が数日続き、しばらくは体力が戻りませんでした。1か月は咳が止まらなかったですし、脱毛や腰痛なども進行しました。「フルで治療したにもかかわらず」です。こうした症状は漢方で言う「腎虚(じんきょ)」=老化の進行、と考えられます。実際軽症でもコロナに罹患するとIQは3程度、入院すると8程度下がるという論文がありますし、罹患直後は20歳程度の老化に相当する衰弱がみられるという報告もあります。
当時、私は最終ワクチンから1年以上経過していたことも、症状が悪化した理由だと思いました。私は2回目のファイザーのmRNAワクチンで高熱が出たため、3回目は敢えてノババックスという副作用が少ないと思われるワクチンを打ったのち、しばらく期間が開いてしまっていました。また当院としてもワクチン接種は4回目以降はそこまで積極的にはやっていませんでした(今となってはもうすこし積極的にやってもよかったと思っています)。その理由としては、4回目までのワクチンが依然として武漢株対応のものであったことと、5回目6回目あたりがBA.1やBA4/5対応という少し古い株対応の物を含んでいるワクチンであったため、感染予防の効果もそこまで期待できないと考えました。また当時(から現在も続いている)「抗原原罪」という考え方に基づき、高齢者の方を中心に対応し、若い方へのワクチン接種はそこまで重視してはいませんでした。しかし2023年秋に自分自身が罹患して体感したこと、2023年5月以降は政府がコロナ対応を完全に放棄してしまったことから、考え方を改めました。今やできる対応はワクチンぐらいしかなく、あとは療養意識の高い方々だけでも罹患したら早期に当院に来ていただいて、治療対応するしかなくなってしまったからです。
私自身は、無償時代の最終であるXBB1.5株対応のmRNAワクチンを、2024年の2月に打っています。今年の秋もJN.1.対応の物は早めに打とうと思っておりますし、当院のスタッフで希望者には打ってもらおうと思っています。なによりも「軽く済ませること」が大事なのと、医院にとってすべてのスタッフと患者さんは大切な存在だからです。
「不活化ワクチン」があれば一番いいのですが、それはなかなか認可が下りないようで(治験はされているようですが)、子供にもそれを早く打ってあげたいと思ってはいます。子供だから軽く済むというのは大いなる誤解で、罹患後に毎月のように熱を出してかかられる患者さんもおられます。おそらく免疫系へのダメージだと思っています。子供だから軽症、は大いなる誤りだと思っています(長崎大学の小児科の森内先生のふりまいてきた「大したことない」論は、小児期の学校の感染症対応を誤らせる、最悪なものだと思っています)。
以上、当院(というか私の)の考え方です。感冒様の症状のある方は一律、車か別棟に隔離して対応しておりますし、防護もフルで対応しています。コロナは依然として、いや今だからこそ「恐ろしい」病気だからです。絶対に二度と罹りたくありません。
というわけで参考にしてください。










