「先生、エラーが出て動きません!」
プログラミングの教室では、毎日のようにこの声が響きます。
コードを書いていればエラーが出るのは当然であり、
むしろ最初から一発で完璧に動く方が珍しいくらいです。
しかし今、AIが進化して一瞬で正しいコードや
修正案を出してくれる時代だからこそ、
この「エラーが出た瞬間に、子どもたちがどう振る舞うか」で、
その後のプログラミング力の伸びに天と地ほどの
差がつくのをご存知でしょうか。
これまでは授業をテンポよく進めるため、
エラーが出ると講師がサッと原因を見つけ、
「ここが間違っているよ」と修正の方向を示しがちでした。
しかし、それだけでは子どもたち自身の血肉にはなりにくい。
そこで今、私が授業の現場で最も意識しているのが、
エラーを「講師が直すもの」から
「子どもたち自身が読み解くもの」へとシフトさせることです。
1. エラーは失敗ではない。プログラミングが強くなる「4つのステップ」
授業でエラーが発生したとき、
すぐに大人が答えを教えるのをグッと堪え、
まずは子ども自身に以下のステップを
踏んでもらうようにしました。
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🔍 ステップ1:エラー文をじっくり読む
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📍 ステップ2:何行目でエラーが起きているかを探す
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💻 ステップ3:自分が書いたコードと見本を見比べる
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🗣️ ステップ4:どこがどう違っていたのかを自分の言葉で説明する
この小さな変化を繰り返すだけで、
プログラミングはただ画面を真似する「写経の作業」から、
「なぜ動かないのかを自ら論理的に考える深い学習」へと
一気に変貌を遂げます。
先日の授業は、
珍しくエラーが少なく非常にスムーズに進みました。
これはたまたまではなく、日頃から
「コピペで済ませず、このコードは何のために書いているのか」
と地道に問いかけ、
注意すべきポイントが子どもたちの中に
根づいてきた過去の積み重ね(土台)があったからです。
実行して、確認して、読み取る。
このサイクルこそが、プログラミングの本当の力を育てます。
2. 教育の現場で大切な「正確さとテンポ」の絶妙なバランス
プログラミングを教えていると、
講師側としてはつい
「裏側ではこういう処理が行われていて、厳密には……」
と細かく正確な仕組みを熱弁したくなってしまいます。
しかし、初学者や子どもたちにとっては、
一度にすべてを説明されると情報過多になり、
かえって混乱して手が止まってしまいます。
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今は深く理解するよりも、まず動かす。
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大枠の概念を掴み、必要なところだけ押さえる。
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細かい裏側の仕組みは、後で必要になったときに振り返る。
複雑になりすぎる要素はあえて
「そういうものもあるんだな」くらいに流し、
授業のテンポを維持して子どもの集中力を保たせる。
「どこを深掘りし、どこをあえて流すか」のメリハリが、
授業の質を大きく左右するのです。
💡 知識が「点」から「線」につながる瞬間を仕掛ける
プログラミングが爆発的に面白くなるのは、
過去の復習が目の前の課題(応用)へとつながった瞬間です。
「あ!あのときやったあの処理を、ここで使えばいいんだ」
「前に出てきた考え方と、このコードは地続きなんだ」
ただコードを写すのではなく、
自分の中にある知識の引き出しから答えを探し、
今の課題と結びつける。
この「自分で気づいて、アイデアがつながった!」という
アハ体験と、エラーを乗り越えたときの達成感は、
AIに答えをコピペしてもらうだけでは絶対に得られない、
人間だけの貴重な成長体験です。
🏁 結論:AIを「答え合わせの道具」にしないための基礎力
今はAIを使えば、コードの生成もデバッグも一瞬です。
だからこそ、「AIがあるから人間は勉強しなくていい」
のではなく、
「プログラミングの基本ができる状態だからこそ、
AIの力を120%活かせる相棒にできる」
というマインドが不可欠です。
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基本的なコードの意味や役割が分かる
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エラー文から原因を自力で推測しようとする
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分からないときに「何が分からないか」をAIや仲間に的確に質問できる
何も分からないままAIに頼ると、
ただの「コピペ作業員」になってしまいます。
だからこそ、
次回の授業ではさらに一歩踏み込み、
エラーが出た際に
「子ども同士でコードを見せ合い、
原因を相談してお互いに説明し合う時間」
を仕掛けようと考えています。
自分の言葉で相手にコードの意味を説明する力まで育てること。
AI時代だからこそ、
この泥臭くも強力な「基礎力」と「考える楽しさ」を、
子どもたちと一緒に圧倒的なスピードで
積み上げていきたいと思います!
🏠 公式HPで「子どもが夢中になる!ゲーム感覚でエラーを見つけるデバッグ学習のワークシート&自作プログラミング教材の授業指導案ロードマップ」を公開中!
AIツール(ChatGPTやClaude)を授業の
『副講師』として配置し、子どもたちの質問力を
引き出しながら個別最適な学びを実現するための
「発問プロンプト設計ノウハウ」については、
ぜひ公式HPのブログ記事をご覧ください。
「エラーを読める子は、プロミングが強くなる」