黒蜥蜴 | 風にのせた手紙

風にのせた手紙

お花の定期便、宝塚観劇
美味しいものなど、備忘録を兼ねてマイペースで綴っています


​「黒蜥蜴」

「黒蜥蜴」といえば

三島由紀夫さんのシナリオと

美輪明宏さんの印象が

とても強く残っています


妖艶で退廃的な匂い

プライドの高さと狂気

強さゆえの脆さ



劇場内では


「もともと、江戸川乱歩が好きなの

 読み返してきたわ」


「この作品を宝塚が

 上演くれるなんて嬉しい」


などの話し声も、聞こえてきました


観客がそれぞれ黒蜥蜴のイメージを

持っている中で

どんな風になるのかと

楽しみにしていました



桜木みなとさん

品のある紳士的な探偵の佇まい

頭脳明晰でありながら

クールすぎず

懐の深さを感じるのは

桜木さんの

お人柄によるものでしょうか



春乃さくらさん

難しいお役を見事にこなして

いらっしゃいました


抜群のスタイルと幅広い声域

実力のある方だと

誰もが認めざるを得ないですね



水美舞斗さん

黒蜥蜴に心酔している

雨宮の一途さを

演じ切っていらして

ピュアな輝きがありました


あのお役はマイティだからこそできる

とのお声も聞こえてきました

たしかに。。。


前回、宙組を観劇した際は

体調不良で休演なさっていたので

拝見できて嬉しかったです



鷹翔千空さん

コートとスーツ姿がお似合い

まっすぐな警部を

演じていらっしゃいました

原作にはないお役ですが

存在感がありました




風色日向さん

亜音有星さん

大路りせさん


出番が思っていたより少なかったです

もう少し探偵事務所の場面が

あっても良かったと思いました



群衆が新聞を持って歌う場面や

美しい人形たちが踊るシーンも

とても印象的で心に残りました


下級生も実力があるからこそ

舞台の端まで美しく

音楽、照明、舞台装置も相まって

まさに総合芸術だと胸が震えます



敗戦まもない

東京タワーが完成したばかりの

上昇志向の強かった昭和には

穢れてでも何かを掴み取りたい欲望が

渦巻いていたのでしょうか


高度成長期へと向かう

昭和の「がんばらなくちゃ!」

という気概に満ちた世の中は


食料さえ充分になかった

どん底を味わったからこそ

生まれたのかもしれません


賞味期限切れの残飯を

廃棄するようになる頃には

ガンバルことはカッコ悪いこと

と思うような時代に

なっていった気がします


Netflixの細木数子の半生を描いた

「地獄に落ちるわよ」も

戦後のどん底から這い上がっていく

エネルギーが描かれています


ご関心のある方は

ぜひ、ご覧になってみてください


***


ショーの「Diamond IMPULSE」

については

長くなりますので

明日アップしますね


いつも、ありがとうございます