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シンガポール駐妻図鑑①
3.5年暮らして見えてきた、愛すべき妻たちの生態
シンガポールに夫の駐在帯同で暮らして3.5年。
最初は、
「久々の海外生活楽しもう」
「ところで、シンガポールってどういう国?中国人が住んでるの?」
「子どもの学校、どうしよう」
「全然土地勘ないけど、どこに住むんだろう」
「ラクサって何?」
などと、ドタバタと目の前の生活をこなすのに必死だった。
しかし、暮らしに慣れてくると、あることに気づく。
シンガポールには、実にさまざまな“妻”がいる。
駐妻、現地在住妻、移住妻、帯同妻、働く妻、働かない妻、働いているようで働いていない妻、働いていないようで家庭内CEOとしてフル稼働している妻。
そして、それぞれが独自の進化を遂げ、シンガポールという常夏の島で、今日もたくましく生きている。
今回は、そんなシンガポールで出会った妻たちを、完全なる偏見と愛を込めてタイプ別に分類してみたい。
なお、これはあくまで個人の観察であり、特定のどなたかを指しているわけではない。わたしも、自分でどのタイプか分からないし。
もし読んでいて「これ、私のこと?」と思った方がいたら、たぶん気のせいです。たぶん。
1. 自称シンガポール駐妻界の主として君臨する長期滞在駐妻
まず最初に紹介したいのが、駐在期間5年超えの長期滞在駐妻。中には10年選手も。
本人の中では、もはや「駐妻」ではない。
“シンガポール駐妻界の古参”であり、自称“この島の裏も表も知り尽くした女”である。
ブログでは、
「シンガポール生活で本当に役立つ情報」
「在住者しか知らないおすすめスポット」
「新しく来た駐妻さんへ」
などを発信している。
新参者から見ると、頼れる存在であることは間違いない。
どの病院が日本語対応か。
おすすめの産婦人科はどこか。
どのスーパーで薄切り肉が買えるか。
どこの美容院なら前髪を事故られないか。
日本人学校バスのルートはどこが便利か。
このあたりの知識は、もはや歩く生活インフラ。
ただし、長年住んでいるわりに、シンガポールローカルのことは意外と知らない。
知っているのは、日系スーパー、日系クリニック、日系美容院、日系ママ友ネットワーク。
気づけば、シンガポールに住んでいるのに、生活圏はほぼ日本人村。
ローカルフードの話になると、
「ホーカーもいいよね。たまに行くと楽しいよね」
と言うが、行くのは年に数回。
英語についても、買い物と挨拶は問題ない。
「Hi」
「Thank you」
「No spicy」
「Can lah」
この4つで、だいたい何とかしている。
本人はシンガポールにかなり馴染んでいるつもりだが、実際には“シンガポールにある日本人社会”に深く馴染んでいるタイプである。
中には、日本人ネットエットワークを、サークル活動や美容体験会等を通じて密かに収益化しようとする自称「起業家」駐妻も混じっているのでそこは要注意⚡️
2. 普通の駐妻
実は一番多く、そして一番平和なのがこのタイプ。
日本にいた時と生活スタイルはそこまで変わらず、家族で普通にシンガポール生活を楽しんでいる。
子どもは日本人学校に通わせる家庭もあれば、インターに通わせる家庭もある。
平日は学校、習い事、買い物、夕飯作り。
週末は家族でプール、外食、たまに日本人会。ターム休みには近隣を旅行。バスでジョホールバルにたまに行ったり。
特に過剰にキラキラしているわけでもなく、過剰に意識が高いわけでもない。
「せっかく海外にいるから楽しもう」
「でも無理はしない」
「子どもが元気ならそれでよし」
という、非常に健全なスタンス。
インスタに載せる写真も、キラキラばかりではない。
むしろ、日常の大半はフェアプライス、ドンキ、明治屋、送迎、宿題、ランチで構成されている。たまにオーチャード。
海外生活というと華やかに聞こえるが、結局のところ生活は生活。
このタイプは、その現実をきちんと受け入れている。
地に足がついていて、付き合いやすい。
そしてたぶん、帰国後も普通に日本の生活に戻っていける。
一番強いのは、こういう人かもしれない。
(つづく)