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シンガポールに来て早1年と7か月。

 





過去暮らしたことのあるニューヨークやロンドンでは、


世界の中心都市としての華々しさや賑やかさ、歴史の重みや国土の広さや住んでいる人たちの多様性と色々な魅力があったけど、


現在暮らしていて感じるシンガポールの良さは、シンプルにとても暮らしやすいということ。







欧米に比べて、


外国人としてのAway感もさほどでもないし


日本のものは何でも手に入るし、行政手続きは効率的、


住環境もとても快適。


年中温暖で(暑いとも言う)、服装も身軽。基本、人々は親切で、特に子供達に優しい。



だけど、ふと考えると、わたし、これ以外に


シンガポールの何を知っているんだろうかと。

 





確かにシンガポールは暮らしやすいんだけど、


外国人向けに整備されている環境に身を置いているからであって、


冷静に周囲を見渡すと、なんだか外国人居住区で生活しているような感じさえある。

 



シンガポール人の大部分が住むHDB(日本で言う公団住宅のようなもの)を、


移動中のタクシーの車窓から眺めたり、時には、地元の人たちが通う市場やホーカーを訪れたりすることもあるけど、


HDBの中にどのような設備があって、どのような雰囲気・環境になっているのかとか、


市場やホーカーを普段使いしている地元の方たちがHDBの中でどのような暮らしを営んでいるのかということを、



わたしは全く知らない。







わたしたち外国人が多く住むコンドで働く警備や清掃の人たち、住み込みで働くヘルパーの人たちが、


どのような制度や枠組みの中で、そのような職についているのか、


どのような賃金を得て、どのような暮らし振りなのかを全く知らない。

 





庶民とは掛け離れた資産家の人たち、


例えば、日本人会近くの豪邸エリアやセントーサ島にある一軒家に住むお金持ちたちがどのような人たちで、どのような暮らしをしているのかも全く知らない。







そう考えると、わたしが感じているシンガポールの暮らしやすさというのは、


シンガポール全体の中で、外国人を対象とした、


その外国人の中でも日本人の、


さらには日本人駐在家庭のシンガポール生活を通じて感じる


シンガポールのほんの一部分でしかないんだろうなとあらためて思う。

 



例えるなら、東京に転勤になり、駐在員待遇で青山や表参道に暮らすアメリカ人駐在家族が、「東京は素晴らしい」「日本は素晴らしい」と言っているようなものなんだろうなと。

 







ニューヨークやロンドンも外国人は多いけど、シンガポールに比べると、現地の人と外国人の生活の境目がはっきりしていない分、


外国人居住区で生活している」感もなく、否応なしに地元の人たちの生活と交わり合う機会が多かった気がする。

 



そんなことを考えると、残り何年かのシンガポールでの生活、便利さ(イージーさとも言う)に安住することなく、もっと積極的に現地を深く知るようにしていきたい。