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Johnnyさんの事務所が大変なことになってる。
創業者Johnnyが生前、アイドルになることを夢見てた少年達やデビュー後の少年達に対し、暗に将来的な登用や活躍のチャンスと引き換えに、少なくない頻度で長期にわたり、性加害行為を行ってたという話。
こんな卑劣な行為を大人の男性が少年に行なっていたこと自体がおぞましいのはもちろん、周囲の人間たちが、おそらく事態を把握していただろうに、芸能界の中での絶大な権力を前に、見て見ぬふりをし続けてきたこと、既に2003年に東京高裁で「セクハラ被害」の真実相当性が認められる判決が出されたのになお、それ以降も何事もなかったかのように事務所が存続し得たこと、これら全てが現代社会の常識から考えてあり得ない。
Johnnyが事務所のタレントに手を出してるといった「噂ばなし」は、わたしですら、今から20年以上前、10代の頃に耳にしたことがあったくらいだから、同事務所の関係者はもちろん、芸能界関係者であれば、なかば公然の秘密として知ってたんだろうな。
芸能人の不倫やら薬物問題で、殺人を犯したが如く、鬼の首を取ったように大騒ぎするマスコミがダンマリを決め込んでたのも、人気芸能人を多く抱える事務所と依存関係にある中で、なんらかの力によって、犯罪的事実が明るみに出ることなく、隠蔽され握り潰されることもマスコミとして分かっていたんだろう。
それゆえに、マスコミは、
社会の真実を報道し、広く一般に知らしめるという、メディアの使命を果たさなかった、果たせなかったということなんだろうな。
インターネットが広く普及する前の、昭和や平成前半の時代は、個人が自由に情報発信するツールもなければ、個人が情報を入手する手段も新聞や雑誌、テレビといった大手メディアに限定されていたから、権力側にとって都合の悪い事実は、大手メディアをコントロールさえ出来ていれば、
基本 表に出ることもなく、万が一表に出たとしても簡単に握り潰すことが出来たんだろうな。
それが今では、
インターネットを介した様々な情報発信媒体・手段があって、単なる一消費者であってもX(旧Twitter)等を通じて情報発信できる環境になったので、言論の自由が制限された独裁国家でもない限りは、個人を介していったん表に出てしまった疑いや事実を揉み消すのは難しくなってる。
こういう時代を迎え、
ようやく昭和・平成の時代に、臭いものには蓋で隠蔽したり、事なかれ主義で見て見ぬふりをしてきた事象が、膿のようにどんどん表に出てきてるということじゃないかと思う。
部活動関係者による暴力が明るみに出て、徐々に軍隊式の部活が廃れてきていることも、モリカケ問題や、政治と旧統一教会との関係といった政治絡みの不祥事が続々と発覚してきたのも、ビックモーターのようなブラック企業の不祥事が表に出てきたのも、
今回のJonnyさんの事務所の性加害問題発覚も、全部そういうことなんじゃないかな。
昭和や平成前半であれば、権力側が揉み消せたものが、今となってどんどん閉めた蓋から溢れでてきてる。
一方で、
今夏の甲子園で、全く軍隊式ではない慶應義塾高が優勝したり、コロナがきっかけだったにせよ日本でも在宅勤務がある程度普及してきたこととか、ここ最近のラグビーや野球、サッカーやバスケットボールの日本代表チームが、現代的な監督のもと世界的に活躍したりしているのは、こうした動きの反対側の、権威主義とか権力による力の支配が薄れた結果出てきてるポジティブな側面なのかもしれない。
もし、今回のJonnyさんの事務所の一件が、大手民間企業や病院、学校で起きてたら、その組織は完全に解体されていたんじゃないかな。
なのになんで、芸能事務所であるJonnyさんの事務所は、社長を挿げ替えて再起のチャンスが貰えるのだろうか、という疑問はある。
やはり、解体されては困る権力側のなんらかの都合があって、今なおその権力が行使されてるということなのかなぁ。
しかも新社長が事務所所属のタレント
ということも理解し難い。
スポーツに例えると、
有名スポーツ選手が指導者経験なく監督になるケースはあるにせよ、いきなりスポーツ運営企業の経営者になることはまずないんじゃないかな。
タレントとして歌や踊りや司会をやってきたことと、企業経営って全く求められる資質が異なるのに、どうやって元少年隊の彼が事務所経営していくのかな。
っていうか、少年隊ってオフィシャルには解散してないんだったっけな。そうであれば、正しくは、元少年隊ではなく、現少年隊のメンバーか。ってこの際どーでもいいか。