本当は怖いステロイド剤 | 最果てなど無いと知る〜健康を本質から考えるブログ〜

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皮膚の疾患でよく耳にするのが、アトピー性皮膚炎です。

そして病院へ行くと、決まって処方されるのがステロイド剤です。

多くの炎症性の疾患にも使われています。

 

 

今回はステロイド剤について、どういったものかお話します。

 

 

ステロイド剤は、体内で合成される副腎皮質ホルモンの糖質コルチコイドあるいはその誘導体を、

人工的に合成して作った薬剤です。

糖質コルチコイドは、別名コルチゾール

僕のブログにも何度か登場しているストレスホルモンのひとつです。

 

 

ストレスホルモンということは、通常の状態ではありません。

コルチゾールの作用は、身体の脂肪分やタンパク質を分解してエネルギーにすることです。

これがステロイド剤のひとつ目の作用、異化作用です。

糖のエネルギー量よりも脂肪のエネルギー量の方が多いので、

大量のエネルギーを使わないといけないくらいのストレスに晒されてしまった。

とも言い換えられます。

 

 

例えば敵に襲われた時。

糖のエネルギーは瞬発力があるものの、

エネルギー量としては脂肪の半分以下です。

糖のストックであるグリコーゲンも、底をついたとします。

それでも敵から逃げたり、戦ったりするためにはエネルギーが必要です。

そこでコルチゾールを分泌して脂肪を分解し、エネルギーにして対処します。

 

 

このような異常な状態を身体の中で再現できるのが、ステロイド剤です。

 

 

ステロイド剤は炎症に大変効果があるようにみえるので、重用されていますが、

それはうわべだけ見えているので、あたかも炎症が治っているように錯覚させます。

ステロイド剤の別名は免疫抑制剤です。

 

 

先ほどのように、敵に襲われている場合、何よりその個体が生き残ることが先決です。

この生きるか死ぬかの瀬戸際で、身体に炎症が起こってしまったら、

その個体が生き残るために不利になります。

逃げたり、戦わなくちゃいけない状態で、わざわざ炎症を起こす必要は全くありませんよね。

免疫に炎症を起こしちゃダメだよ〜とさせる、これがコルチゾールのもうひとつの作用であり、

ステロイド剤のもうひとつの作用、免疫抑制作用です。

 

 

ここで免疫のお話し。

普段から僕たちの身体は、外来からの侵入者と戦い続けています。

はじめに登場するのが、

マクロファージや樹状細胞が対応し、

ゴミと判断すると、それを貪食します。

マクロファージや樹状細胞は、食細胞といいます。

 

 

健康な人は、これら食細胞のはたらきだけで何事もなく終わります。

問題は健康に何かしらの不調がある場合や、処理しきれないほどのゴミが入ってきた場合です。

 

 

ゴミに対して、食細胞だけではどうにもならないと判断した時、

リンパ球たちの出番です。

食細胞によって動員されたリンパ球たちは、

炎症という必殺技を使って、そのゴミを処理します。

リンパ球は抗体を作りますが、

抗体は言われているようなゴミや、病原体だけをロックオンするミサイルではありません。

抗体というのは、リンパ球たちのお掃除道具のひとつです。

なので、役目が終わるとエネルギーの無駄になるものは消えます。

抗体ができたことで、免疫ができたと勘違いしているのが、今の医学です。

それよりも、何より食細胞が活発に活動できて、

食細胞の仕事だけで終わる環境に、身体がなっていることが大事です。

つまりこれが健康体ということです。

 

 

 

食細胞だけではどうにもならない時とは、

大抵がエネルギー不足だったり、大きすぎるゴミだったり。

僕たちの身体の中の仕事は全て、エネルギーを使って行います。

食細胞たちも、エネルギーをもらって動く細胞です。

 

 

ここで炎症というキーワードが出てきました。

炎症は悪いものと捉えがちですが、身体が元の状態に戻るためには、

炎症という必殺技も時として必要になります。

 

 

ステロイド剤の話に戻ります。

ステロイド剤は、このリンパ球たちの必殺技である炎症を抑えてしまいます。

それがあたかも、炎症が治まっているように見えるのです。

本当はゴミを炎症を起こして処理しなければいけないのに、

そのゴミが処理できず、身体に残り続けることになります。

爆弾を抱えているようなものですね。

なのでいつかは破綻し、さまざまな副作用が起こります。

とくに内用薬の方が、重篤な副作用を起こします。

 

 

糖尿病

高血圧

脂質異常症

動脈硬化

骨粗しょう症

無菌性大腿骨壊死

満月顔貌(ムーンフェイス)

野牛肩

ステロイド筋症(ミオパチー)

易感染症(感染症にかかりやすくなる)

クッシング症候群

消化性潰瘍

緑内障

白内障

などと様々です。

 

中心性肥満も副作用のひとつです。

 

しかし副作用と言っても、これらはステロイド剤の異化作用免疫抑制作用がもたらします。

都合の良いものは主作用と呼んで、

都合の悪いものは副作用と呼んでいますが、

どちらも主作用であることに変わりありません。

ステロイド剤を使う前に、主治医からはこのような説明はあるのでしょうか。

 

 

ステロイド剤は使わないに越したことはありません。

特に長期に渡って使い続けると、だんだん効かなくなってきます。

次第に量が増え、その分副作用のリスクも上昇します。

しかし一旦やめてしまうと、リバウンドがやってきます。

これにも理由があります。

 

 

コルチゾールは体内でも作られるストレスホルモンです。

脳にある海馬が、体内のコルチゾール濃度を常に監視しています。

ステロイド剤で外からコルチゾールを補ってしまうと、海馬は濃度が高くなったと判断し、

自前のコルチゾールが出なくなってしまうのです。

そのため、機能が必要なくなった副腎が萎縮します。

ステロイド剤をやめてしまうと、副腎の萎縮が元通りになるまで、自前のコルチゾールがうまく出なくなってしまいます。

その間、ステロイド離脱症候群などを引き起こします。

ですので、短期ならともかく、長期使用での脱ステロイドは簡単な方法ではありません。

長い年月と根気がかかるので、必ず脱ステロイドを何度も経験している治療家に相談するようにしましょう。

 

 

というように、ステロイド剤は炎症を一刻も早く抑えたい場合は、使いたいと思われますが、

同時に諸刃の剣であることをご理解していただければと思います。