小平市の津田公民館にて、『万葉集について学ぼう』という講座が始まりました!


元号が「令和」に決まってから、各地で『万葉集』の講座を担当してきましたが、今回の小平市の講座は、何と5回の連続講座。時間をかけて扱うことができるのは嬉しいことです。


おかげで、色々な角度からご紹介することができます。



 

1.万葉集とは〜概要、令和の由来となった梅花の宴について〜

2.万葉集の恋の歌

3.歴史的背景から万葉集を味わう(1)古の大王の時代

4.歴史的背景から万葉集を味わう(2)壬申の乱から奈良時代

5.万葉集に残る庶民の声




今日は概要ということで、万葉仮名についてもお話ししたのですが、そのなかで、解読にチャレンジしてもらいました。


荒津乃海

之保悲思保美知

時波安礼登

伊頭礼乃時加

吾孤悲射良牟(巻17)


ぜひ皆さんも考えてみてください!(笑)










考えていただきましたか?


答えは、


荒津の海

潮干(しほひ)潮満ち

時はあれど

いづれの時か

吾が恋ひざらむ


でした。


荒津の海は引き潮になったり満ち潮になったり、満ち引きの揺れがあるけれど、どんなときに僕は君を恋しく想わないだろうか、いやいつだって最大限に君のことを考えている。


という情熱的な恋の歌です。


「安」で「あ」と読ませているところなどは、のちの平仮名の誕生につながる書き方ですが、「恋ひ」を「孤悲」とあて書きしているのは、編纂者の工夫が感じられて面白いところです。


古文の恋の歌はI love youでなくI miss you。独りで、そばにいない相手を恋しく想うのですね。





さて、こうした表記の工夫は、さらに「戯書」という言葉も生み出しています。


こんな感じです。


「八十一」2字
「十六」2字

「蜂音」1字

「山上復有山」1字


さぁ、それぞれ何と読むでしょう?




 


いくつ分かりましたか? 答えは、


「八十一」くく
「十六」しし

「蜂音」ぶ

「山上復有山」で


です。最後のものは、山の上に山という字を書くと「出」になるからですね。





こんな感じで、楽しく『万葉集』に親しんでいただく形で進めました。



ちなみに、本日紹介した23首のうち、受講生さんの1番人気は、


「春さればまづ咲く宿の梅の花独り見つつや春日暮さむ」(山上憶良)


で、2番人気は


「君待つとわが恋ひをればわが宿のすだれ動かし秋の風吹く」(額田王)


でした。


結構票が割れておりまして、和歌の好みというのは本当に人それぞれなのだなと感じました。


 


まだまだコロナが心配な情勢が続いておりますが、1都3県の公民館・図書館の講座は積極的にお引き受けしております。受講してみたいと思ってくださった方は、来年度の講座など、ぜひ地元の施設にリクエストしてみてください! ご依頼お待ちしております〜。
 

吉田裕子の携わった万葉集の本

 

 

 

吉田裕子担当の連続講座(カルチャースクール)

単発参加も可能な吉田裕子主宰の講座

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