初詣、今年は行こうかどうしようか悩んだ人も多いのでは。
我が家も、昨年の大晦日のうちに、地元の武蔵野八幡宮に「幸先詣(さいさきもうで)」に行くことにしました。
この年末年始、密を避けるべく提案された「幸先詣」ですが、「初詣」を習慣にしている人には、年内に寺社に行くのは、慣れない、馴染まない部分もあるかもしれませんね。実際、私たちが幸先詣に出かけたときも、境内は人がまばらでした。
ただ、そもそも「初詣」自体も比較的新しい風習です。平安時代の『源氏物語』や『枕草子』を読んでも、「初詣」は出てきません。
「初詣」の元になったのは、江戸時代に行われていた「年籠り(としごもり)」という習慣です。大晦日の夜から元日の朝にかけて、家長が氏神神社(地元の神社)に籠るという習わしがあったそうです。
長時間籠ることをせず、元日になって社寺に詣でる「初詣」が習慣化したのは、明治時代になってから。
氏神神社でなく、有名な社寺に出かける人が増えたのは、鉄道の普及と鉄道会社のキャンペーンによるところが大きかったようです。
季語「初詣」が歳時記に載り始めたのも明治末期のことですが、大正時代以降は、たくさんの初詣の句が詠まれました。
初詣の俳句を10句ご紹介しましょう。
- 日本がここに集(あつま)る初詣(山口誓子)
- 人間の息のあつまる初詣(本宮哲郎)
- 初詣なかなか神に近づけず(藤岡筑邨)
- 玉砂利の奏楽めくや初詣(阿波野青畝)
- 簪のゆれつゝ下る初詣(山口青邨)
- 石段の変らぬ堅さ初詣で(桂信子)
- 子を抱いて石段高し初詣(星野立子)
- 願ぎ事(ねぎごと)はもとより一つ初詣(高浜虚子)
- 母としてねぎこと多し初詣(阿部みどり女)
- 仲見世はあとの楽しみ初詣(今井つる女)
なお、こちらの写真は、元日に散歩をしていて通りかかった東伏見稲荷神社の出店ですが、やはり今年は「鬼滅の刃」が強いようです。鬼滅の綿菓子を持っている子をたくさん見かけました。
吉田裕子担当の連続講座(カルチャースクール)
- 毎日文化センター東京(竹橋)【古典文学に読む女の人生】9~2月の第2水曜10:30-12:00
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