京都大学 2009年 国語(理系)第二問の解答例です。

 

出典:澁澤龍彦「玩具のシンボル価値」(しかし人間というのは……)

 

問一(3行)
子供たちの遊びの創意工夫の力を見くびり、彼らの童心であれば気に入るだろうと安易に考えて、決まった遊び方を誘導する、現実の具体物を巧妙に再現している玩具を提供すること。


問二(4行)
「私」がすべり台を分解し、組み換えてつくり出した飛行機は、当然ながら動力もなく、現実には機械として動くことは一切ないが、子供たちの遊びの想像の世界においては、彼らの望む通りに速く飛んでいると感じられるほどの感激をもたらしているということ。


問三(4行)
玩具は、作成者の特定の意図に関わりなく、その形状や仕組みを通じ、それを使用する子供たちの想像力を刺激して、無限の遊ばれ方をする可能性を有している。そのシンボル価値は、玩具の現実模倣性が高くなり、特定の受け取られ方が強要されるほどに失われる。

 

※これは国語講師・吉田裕子が個人的に作成したもので、出講先の組織的な見解ではありません。