先月、こちらのお寺に行ってまいりました。
和歌山県日高郡の道成寺です。
能の「道成寺」、あるいは歌舞伎の「京鹿子娘道成寺」などで、お寺の名前をご存じだという方も多いのではないでしょうか。
主に安珍・清姫伝説に基づいて、室町時代より今日に至るまで、多数の道成寺ものの芸能が作り出されています。
私も歌舞伎の道成寺ものは何度も拝見しており、お寺の名前は知っておりましたが、関東に暮らしていると、なかなか道成寺までは行く機会がなく、今回初めて訪ねました
(電車だと、新大阪から3時間ほどかかります。私は御坊で一泊し、タクシーでお寺まで行きました。)
境内そばの茶屋には、今は亡き中村勘三郎さんや坂東三津五郎さんがこの地を訪れた際のお写真が飾られており、歌舞伎好きにはたまりません^^
宝物殿・縁起堂の有料拝観券を買って中に入りますと、ゆかりの地ということもあって、能や歌舞伎、日本舞踊で道成寺ものを演じる方が奉納された写真額がたくさん飾られていました。清姫や白拍子花子を題材にした絵画も展示されていて、見応えがあります。
また、和歌山県で最も古い1300年もの歴史を持つお寺ということで、由緒ある仏像も多数あります。WEBサイトの一覧には載っておりませんが、私は、端整なガンダーラ仏が印象に残っております。
なお、今では安珍・清姫伝説や白拍子花子のイメージが強い道成寺ですが、そもそもの建立の由来譚として、宮子姫伝説があります。
文武天皇の夫人となった藤原宮子様は、地域の伝説によると、このあたりの九海士という村の長の娘だというのです。
この子は誕生以来、全く髪が生えなかったのですが、海から見つかった観音様のご加護で美しく長い髪に恵まれました。そのことが都にまで知られ、スカウトされて不比等の娘になったとされています。
駅にはこのように、宮子姫の像がありました。
さて、今回の道成寺参詣のお土産は、道成寺縁起の絵巻。
道成寺の名物の一つ、絵解き説法で使われているもので、安珍・清姫伝説を語るものです。
もちろん複製の印刷で、現物よりも小さいものですが、しっかりと絵巻の体裁になっております。
こちらは、8月26日(日)14時〜の、吉祥寺古典を読む会の8月定例会にて皆さまにもご披露いたします。
仏様の罰の当たらない程度に、私なりの絵解きもお聞かせしようかと存じますので、明日お越しの方はお楽しみに!!
なお、吉祥寺古典を読む会は、年内は以下のスケジュールで開催予定です。
いずれも武蔵野プレイス(最寄駅は武蔵境)での開催ですので、お間違いなきようお運びください。
◆8/26(日)14時~知っているようで知らない安珍・清姫伝説 『道成寺』もの
◆9/16(日)14時~連歌 古歌の教養と即興で社交を楽しむ
◆10/21(日)13/15/18時~『源氏物語』の絵画作品
※10/21のみ、小規模な部屋で開催します。
この回のみ予約要https://reserva.be/infinity0105
◆11/25(日)14時~曾我兄弟の仇討ち 『曾我物語』から歌舞伎まで
◆12/16(日)14時~石田三成から細川幽斎も守った! 和歌の教え”古今伝授”とは
ご都合のあう回、興味のある回にお気軽にお越しいただければと存じます。





