誰も悪い人がいなくて、最後はハッピーエンドで、分かりやすい笑いに満ちていて、古典に因んだ遊び心もあります。
今月は、十七世・十八世の中村勘三郎追善供養の企画ということで、勘九郎さん・七之助さんが大活躍なわけですが、「鰯売恋曳網」も、この2人が主役でした。
鰯売りの猿源氏を演じた勘九郎さん。彼が、何かを怖がったり、「えぇっ」と驚いたりするときの愛嬌がとても好き
早速、蛍火の尻にしかれている感じも微笑ましかったですね。
早速、蛍火の尻にしかれている感じも微笑ましかったですね。中村獅童さん演じる博労も、坂東彌十郎さん演じる「海老名なあみだぶつ(変な名前ですが、打ち間違いではありません)」も、落語に出てきそうな、剽軽で人情味ある人物でした。
三島由紀夫がこんなに楽しくて、あたたかい歌舞伎を書いているんだなぁ、ということに驚きです。
これからも、もっと通って、もっともっとお気に入りの演目を見つけたいです

★ホームページはこちら。著書(『正しい日本語の使い方』、『大人の文章術』、『源氏物語を知りたい』、『東大生の超勉強法』、『百人一首を知りたい』(枻出版社))でも情報を発信しております。隔週月曜13時に東急セミナーBE古典入門講座を担当する他、吉祥寺 古典を読む会も主宰(11月9日(日)は『平家物語』那須与一、12月14日(日)は『百人一首』+歌論)。

