とある仕事で使うため、2ページだけマンガを描いた。
私がマンガを熱心に描いていたのは、もう10年前の話。当時使っていた道具も、パソコンソフトも、もはや手元にはない。
とりあえず、アナログで描くにあたって、最低限必要な道具だけを揃えて描いた。
手を動かしていると、無性に楽しかったし、当時感じていたこと・考えていたことを色々と思い出した。
マンガでも音楽でも何でも、好きなものができると、まずは、それを創造する側に回りたいと思う人が多いだろう。
ただ、年を重ねると、自分の才能の限界を思い知らされるものだ。
そうしたネガティブな要因と、「視野が広がる」というポジティブな要因とが相互作用することで、次第に、創造者以外のありかたにも目が向くようになる。
創造者が凄いのは言うまでもない。
ただ、最近では、その創造を成り立たせている関係者すべてが、不可欠で、尊いのだと思うようになった。
芸術家の助手も、事務所運営スタッフも、支援者も、作品購入者も、作品解説をする学者も、みんなみんな、それぞれの役割で、創造に貢献している。
こういう協力の構造は、芸術分野に限らず、学問やビジネスなど、あらゆる分野に存在しているものだと思う。
だから、自分にできることは、自分にいま期待されている役割に誠意を尽くすことしかないのだろうと思う。その真摯さは創造者のそれに引けをとらないものでありたい。
