
講師として、生徒という集団の前に立つと、
生徒が授業をどんな風に受けるのか、とか、
授業から何を受け取るのか、とかを、
コントロールしたいと思うことがあります。
そうした欲求から、
派手なパフォーマンスに凝ったり、
復唱などの一斉作業を多用したりした時期がありました。
しかし、最近は、少し価値観が変わってきました。
「みんなちがってみんないい」ではありませんが、
授業の受け方も人それぞれであって、きっと、
その人のそのときの状態に合ったやり方で受けているのだろうから、
こちらが無理に一つの流れに乗せなくても良いのではないか、
と思うようになったのです。

この変化のキッカケは、
塾以外で講師を務めたことでした。
例えば、老人ホームでの折り紙教室。
同じ折り紙に取り組んでいても、
うまく織りたい気持ちの強い人もいれば、
折り紙の色合いなどを見ているだけで楽しいという人、
どちらかと言えば、やりながら喋ることの方が楽しい人など、
皆、重きを置いているところが違うんです。
本当に、一人ひとりがそれぞれのやり方で、
楽しんでいらっしゃるんですよね。
私のエゴでそれを邪魔しちゃいけないなと感じました。

授業のスタンスは、
人それぞれだと思いますが、
私は、コントロール欲求が薄れたことで、
授業がやりやすくなりました。
"うまくやってやる!"というこわばりがとけた分、
柔軟にやれるようになりましたし、
自分の知っていることを、
できるだけ分かりやすく発信する、
ということに集中できるようになったんです。
もちろん…
これが最終結論という訳ではなくて、
これからも授業のあり方は模索していきます。
また、感じたこと、考えたことは、
こちらでも書いていきたいと思います

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