スーパー広報術
■2003年創刊、読者数約12万人のメルマガ「スーパー広報術」に連載している
【吉田裕子の「想いの伝わる教育広報事例」】 より




皆さんは、自分が進学する学校を
どういう基準で選びましたか
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あるいは、もし、
自分の子どもの学校選びを考えるとしたら、
いかがでしょうか
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今も昔も学校選びの有力な基準となっているのは、
進学実績や就職実績など、
出口の実績がどうであるかということでしょう。

あるいは、
出口をある程度、保証してくれるような感覚から、
入試偏差値が参考になっていることも多いでしょう。


長年人気のある難関校もありますし、
『サンデー毎日』などの雑誌で合格実績の一覧表が出るため、
合格実績の数字を伸ばすことで、
にわかに注目を集める中・高も出てきました。



サンデー毎日増刊 志望校を決める 2012年度入試 私立中学私立高校編





そうした状況の中で、
塾に勤める私が生徒達からよく聞くことがあります。

「どんどん学校の締め付けが厳しくなる」

「うちの高校っぽさがなくなっていっている感じがする」

といった不満です。



生徒の自主性を尊重し、学校行事や部活動も盛んだった学校が、
放課後にも夏休みにもほぼ強制参加の補習を行うようになったり、
最終下校時刻を早めたりした話を聞くと、
大学合格をサポートする立場の私ですら寂しさを覚えますあせる




学校は、いったん入学したら、
大多数の生徒が数年間通い続けるものです。

長期の会員型ビジネスに近い構造ですから、
顧客満足度を重要な指標とすべきではないでしょうか。



外の新規顧客候補にアピールするために、
中の既存顧客の満足度を下げていては、
結局、長続きしないのではないかと思います。







各大学の合格者数は限られており、
どこかの学校が伸びれば別の学校の実績が落ちる、
一種のシェア争いです。

合格実績の数字に一喜一憂し、
その追求のために、
その学校本来の教育をもないがしろにしてしまうのは残念なことです。



本当に強い学校は、
生徒や保護者に対して、
学校選びの基準自体を定義している
ように感じます。



数字をはじめ、
外で定義される指標ばかりに振り回されず、
自分達のサービス・商品の意味や役割、効果を
自らしっかりと定義して
広く、そして根気強く伝えていくこと。



学校に限らず、すべての広報・広告で
意識していきたいものですねニコニコ