1/15(土)・16(日)の2日間、
大学入試センター試験が
行われましたね!!
国語(授業担当科目)と
政経(補習や質問応対をする科目)を
私も解いてみました☆
…残念ながら、どちらも満点は取れず。。。
ははは。。。
まぁ、そんな、割と残念な塾講師・ヨシダユウコが(苦笑)
センター国語を解いたときの感想を
以下に曝しておこうと思います。
----ちなみに2011センター試験の問題・解答はこちらから
※本文・設問の難易度についてのコメントは、
私の教え子=難関国公立大第一志望の生徒
(センター国語の目標160~180点)
をイメージして書いています。
※河合塾の予想平均点は108点です。
◆◆全体
現代文やや難、古典やや易~標準。
大問2(小説)のラストシーンについての問題(問5、問6の2つ目⇒計13点)は、
深い解釈が必要で、
確実に正解することは難しい問題なので、
高得点を狙うなら、古漢を満点近くにまとめたいところだ。
ただし、
設問については、紛らわしい選択肢の少ない漢文も、
本文自体は非常に読み取り難い。
設問を読解に援用できるかどうかがカギだが、
漢文本文だけで理解しようとした結果、
この大問に時間をかけ過ぎたり、
この大問を諦めたりした人は、
かなりの低得点に終わってしまいそうだ。
◆◆大問1(現代文評論)
●現代文は、鷲田清一というありがちな出題。
近頃、学校教科書に掲載されていたり、
入試頻出だったりする筆者の文章が多いような…
(この出題傾向が続くと、
「一度読んだことがあれば有利!」 と言わんばかりに、
夏休みの宿題として、
彼らの著書を読ませるような高校が出てきそうで嫌だ。)
●評論の漢字問題。”挙措”という出題は賛否両論だろう。
「キョソ=挙措は相当な語彙力がないと無理だ」だと批判するか、
「キョ=挙さえ分かれば設問は解けるが、
文意から挙動などの語を連想でき、十分に解ける。
読解力も試せる良問」だと評価するか。
あと”更地”は設問としていまいちな気がする。
●評論は、本文は一見平易で、
実際、概略はとりやすいのだけど、
細部を読み込もうとすると、
いかにも鷲田清一らしい、やや詩的な語り口で煙に巻かれてしまうw
設問は、それらを一つ一つ精確に読み解かせようとするもので、
良問だが、紛らわしい選択肢も結構ある。
◆◆大問2(現代文小説)
●そろそろ近代の小説ではないかと予想されていたのだが、
結局3年連続で現代小説。
例に漏れず芥川賞作家からの出題で、
加藤幸子「海辺暮らし」。
”市からの立ち退き勧告を拒み、
干潟の家にひとり居座り続ける老女”
という、昨年と違って、受験生には共感し難い設定。
●小説用語問題(つくづく・躍起・頓狂)は易。
文脈だとしぼれず、辞書的な意味から決める。
読解は、全体的に根拠を本文に求めにくいものだが、
問4までは消去法で可能。
問5・6(の2つ目)は風景等の描写の中に、
後の展開や主題が暗示されていることを読み取らねばならない、
嫌なタイプの問題…
◆◆大問3(古文)
●「保元物語」。
今年度、春先の模試でよく軍記物語が出されていたので、
KやSの読みがある程度当たったと言えるのでは?(笑)
●近年の長文化傾向は今年も維持され、
本文まるまる2頁+注1頁。
ただ、「平家物語」などを通して武士口調に慣れていれば、
あまり苦になるまい。
●軍記物語の語彙や文法は平易なので、
問2の文法は超易、問1の短文解釈も、
(ア)以外は、知識的争点のない、文脈依存の箇所。
(ア)も”すかす=なだめる”と変換できればやり易いが
(古文単語というより”なだめすかす”という現代語の知識)、
後ろの文脈でも解ける。
●古文の読解設問は、
大筋さえ追えていれば間違いの選択肢を消せる問題が多く、
消去法で残った正解の選択肢が、本文理解の手助けにもなる。
●全問正解したいところだが、問5は間違えた受験生も多いのでは。
これは”悪かれ”が命令形であることを基にして解く、一種の文法問題。
◆◆大問4(漢文)
●漢文は、本文だけ読んでいるとかなり難しく、
読解設問(2・4)を援用したい。
●例年、上位生が失点し易い知識問題はラクだった。
語彙問題は”偏”と”所以”だし、
書き下しは解釈とセットなので、解釈から逆算できてしまうし。
●個人的には、問6の(ii)に違和感がある…
大学入試センター試験が
行われましたね!!
国語(授業担当科目)と
政経(補習や質問応対をする科目)を
私も解いてみました☆
…残念ながら、どちらも満点は取れず。。。
ははは。。。
まぁ、そんな、割と残念な塾講師・ヨシダユウコが(苦笑)
センター国語を解いたときの感想を
以下に曝しておこうと思います。
----ちなみに2011センター試験の問題・解答はこちらから
※本文・設問の難易度についてのコメントは、
私の教え子=難関国公立大第一志望の生徒
(センター国語の目標160~180点)
をイメージして書いています。
※河合塾の予想平均点は108点です。
◆◆全体
現代文やや難、古典やや易~標準。
大問2(小説)のラストシーンについての問題(問5、問6の2つ目⇒計13点)は、
深い解釈が必要で、
確実に正解することは難しい問題なので、
高得点を狙うなら、古漢を満点近くにまとめたいところだ。
ただし、
設問については、紛らわしい選択肢の少ない漢文も、
本文自体は非常に読み取り難い。
設問を読解に援用できるかどうかがカギだが、
漢文本文だけで理解しようとした結果、
この大問に時間をかけ過ぎたり、
この大問を諦めたりした人は、
かなりの低得点に終わってしまいそうだ。
◆◆大問1(現代文評論)
●現代文は、鷲田清一というありがちな出題。
近頃、学校教科書に掲載されていたり、
入試頻出だったりする筆者の文章が多いような…
(この出題傾向が続くと、
「一度読んだことがあれば有利!」 と言わんばかりに、
夏休みの宿題として、
彼らの著書を読ませるような高校が出てきそうで嫌だ。)
●評論の漢字問題。”挙措”という出題は賛否両論だろう。
「キョソ=挙措は相当な語彙力がないと無理だ」だと批判するか、
「キョ=挙さえ分かれば設問は解けるが、
文意から挙動などの語を連想でき、十分に解ける。
読解力も試せる良問」だと評価するか。
あと”更地”は設問としていまいちな気がする。
●評論は、本文は一見平易で、
実際、概略はとりやすいのだけど、
細部を読み込もうとすると、
いかにも鷲田清一らしい、やや詩的な語り口で煙に巻かれてしまうw
設問は、それらを一つ一つ精確に読み解かせようとするもので、
良問だが、紛らわしい選択肢も結構ある。
◆◆大問2(現代文小説)
●そろそろ近代の小説ではないかと予想されていたのだが、
結局3年連続で現代小説。
例に漏れず芥川賞作家からの出題で、
加藤幸子「海辺暮らし」。
”市からの立ち退き勧告を拒み、
干潟の家にひとり居座り続ける老女”
という、昨年と違って、受験生には共感し難い設定。
●小説用語問題(つくづく・躍起・頓狂)は易。
文脈だとしぼれず、辞書的な意味から決める。
読解は、全体的に根拠を本文に求めにくいものだが、
問4までは消去法で可能。
問5・6(の2つ目)は風景等の描写の中に、
後の展開や主題が暗示されていることを読み取らねばならない、
嫌なタイプの問題…
◆◆大問3(古文)
●「保元物語」。
今年度、春先の模試でよく軍記物語が出されていたので、
KやSの読みがある程度当たったと言えるのでは?(笑)
●近年の長文化傾向は今年も維持され、
本文まるまる2頁+注1頁。
ただ、「平家物語」などを通して武士口調に慣れていれば、
あまり苦になるまい。
●軍記物語の語彙や文法は平易なので、
問2の文法は超易、問1の短文解釈も、
(ア)以外は、知識的争点のない、文脈依存の箇所。
(ア)も”すかす=なだめる”と変換できればやり易いが
(古文単語というより”なだめすかす”という現代語の知識)、
後ろの文脈でも解ける。
●古文の読解設問は、
大筋さえ追えていれば間違いの選択肢を消せる問題が多く、
消去法で残った正解の選択肢が、本文理解の手助けにもなる。
●全問正解したいところだが、問5は間違えた受験生も多いのでは。
これは”悪かれ”が命令形であることを基にして解く、一種の文法問題。
◆◆大問4(漢文)
●漢文は、本文だけ読んでいるとかなり難しく、
読解設問(2・4)を援用したい。
●例年、上位生が失点し易い知識問題はラクだった。
語彙問題は”偏”と”所以”だし、
書き下しは解釈とセットなので、解釈から逆算できてしまうし。
●個人的には、問6の(ii)に違和感がある…