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遺体を棺に納める"納棺師"。
一見地味で触れ難いイメージの
職業をテーマにしながらも、
ユーモアを絶妙に散りばめて、
愛すること生きることを紡ぎだす
異色の感動作が誕生しました。
ひょんなことから
"納棺師"になった主人公が、
さまざまな死に向き合うことで、
そこに息づく愛の姿を見つめていきます。

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ポスターや予告編を見たら、
大好きな広末涼子さんが、
とっても可愛くて…(*´∇`*)


期待値がかなり高い状態で観に行った
”おくりびと”












涙・涙、感動しっぱなしでした…(ノ◇≦。)


分かりやすいストーリーながら、
たくさんのテーマが織り込まれた深い映画です。

(しかも、ところどころに笑いが組み込まれていたり、
広末涼子演じる妻・美香が優しく明るい癒し系だったりで、
雰囲気が重苦し過ぎないのがイイです。)





様々なドラマの中でも、
特に印象に残っているのは、
主人公と”仕事”との関わりです。



勤めていた楽団が突然解散し、
途方に暮れた(元)チェロ奏者の大悟は、
母の残した実家のある田舎に帰ります。


誤解や社長の強引さもあり、
納棺師のNKエージェントに就職した大悟は、
妻に仕事の中身を言い出せません。


短い実労働時間で日給2万円の高待遇なのですが、
初めて遺体を前にしたときには、
吐き気が止まらず、直視できず、
仕事後、銭湯で何度身体を洗っても落ち着かないのでした。
(そこで、いつになく焦った様子で美香に触れ、
安心しようとする場面も印象的です。)



それで、辞めようと思ったのですが、
強引に仕事に連れて行かれる中で、
遺体を大切に扱う社長の仕事ぶりや、
美しい死化粧で送り出せることに感謝する遺族を見て、
納棺師の仕事に誇りを感じていき、
一人で仕事を成し遂げることもできるようになっていきます。


ただ、
大悟が納棺師をしていることが知られると、
古くからの友人にも妻にも強く非難されます。

「納棺師を辞めて」と迫る妻に対し、
大悟が「イヤだ、辞めない」と答えると、
妻は自分の実家に帰ってしまいます。


淋しく思いながらも、
大悟は、粛々と大切に仕事を続けます。


時を経て、
件の友人の母が亡くなった際、
大悟の真摯な納棺を見た友人と妻は、
彼の仕事、そして彼の仕事への誇りに
理解を示すようになるのでした。


象徴的なのは、
一度は”汚らわしい!”と言って
触られることすら拒んだ妻が、
終盤、大悟の実父の遺体を乱暴に扱う葬儀社に対し、
”私の夫は納棺師なんです”と
毅然と口にする場面。

とっても感動しました><





信念を持って取り組める仕事には
ひょんな偶然で巡り合うこともあること。


仕事に貴賤はないこと。

最初は周囲に理解されなくても
本気で取り組み続ければ
いつか応援してもらえること。



言葉にすると当たり前のようで、
見失いがちな大切なことを
この映画に教えてもらいました。