【そっ啄同機】(そっ=くちへんに卒)
という言葉があるそうです。
母鳥が卵の殻を外からつつく。
同時に雛が内から殻をつつく。
それで初めて上手く孵化できる。
…そんな様子を表す、禅の用語だそうです。
この言葉みたいなシチュエーションって、
身の回りにたくさんありますよね。
いくら自分がやろうという気持ちを燃やしていても、
環境がそうさせてくれない、とか。
塾教師らしく教育にまつわる例を挙げれば、
教師の側が張り切っても、
生徒の側にやる気がなくて空回りに終わる、とか。
内的要因と外的要因が
噛み合わなくて上手くいかない事例です。
私達には、二つが噛み合う「機」をとらえる力が必要です。
そして、その機を上手く引き寄せるパワーを
「運」と呼ぶのではないでしょうか。
この言葉は、ソフトバンクインベストメントの北尾吉孝さんの
『何のために働くのか』(致知出版社)に紹介されていました。
- 何のために働くのか/北尾 吉孝
儒学者の血筋だと言う北尾さんは、
古典に造詣が深く、- 他にも色んな名言が紹介されています。
すっかり古典に縁遠くなった私達では、
いきなり『論語』に手を伸ばすことはできません。
だから、彼のような伝導者が必要だな、って思います。