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ふとね、桂も震えていることに気付いたんです。


握った手がね、カタカタカタカタと小刻みに。


演技とかでは、到底なさそうな感じがしてね・・・切なくなりました。



私、自分のことしか分かってなかったけれど。


泣きそうなのは、むしろ桂の方で。


自分が震えてるから、その振動が伝わってるだけかと思っていたけれど。


そうじゃない、彼も怖いんだ・・・本当に。



本能的に女性は、男性が何処か怖いものです。


でも男性は男性で、自分が男であることを恐れるのかも知れません。


桂の本音暴露を素直に受け止めると、思い当たったアレコレがありました。




私、昔から、冗談のつもりでよく言ってた。


「男は生態系が汚い」とか、「考えること自体が汚らわしい」とか。


本気で思って・・・たかな、一時期は(苦笑)



だから尚更、桂は病みに病んだのかも知れませんね。


でも、ごめんなさい。


それって、仕方ないことです。


女である私からすると、桂のギラギラした部分は本当に嫌だったし。


桂も私に、不満を抱いたのは当たり前。



そういう風に作られてるのが、男女というものだから。


その「何か」を超えられる二人が、本物になれるのかも知れない。


ハードルを越えた先に、ゴールが用意されているのかも知れませんね。




桂が好きよ、それは真実。


でも貴方が怖い、それも真実。


その二つを天秤にかけたら、どちらが勝つだろう?


・・・その答えはまあ、考える余地も無し。



桂が本音を語ったように、私も無性に伝えたくなりました。


包み隠さない全てを、くだらないことでも何でも。


でも、言葉って難しいですね。


普段はベラベラ口の回る温季なのに、肝心なことはまとまらなくて。


思いつくままに、たどたどしく。


単語の羅列のような言葉を、何故か発してしまいました。



ところがね、日本語って素敵。


私の発した言葉が、桂に伝わった時には変身していて。


それが、溝を埋める「何か」になってくれたんです。




 次回へ続く




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