過去が甦ったあの日から、
和希のことばかり考えていた。
あの日、私達は超えてはならない
一線を超えてしまった。
過去の彼が好きなのか、
それとも今の和希なのか。
正直、よく分からない。
ただ一つ分かることは、
彼のすべてに惹かれていると
いうことだけ。
俺様の彼も、弱い彼も、
笑顔も怒った顔も。
すべてが愛おしい。
ただ問題であるのは、
私は独身にもどったが、彼は
既婚者。
こんな関係は許されるはずない。
私と会っていることを周囲が知ったら、
和希はきっと大切なことを
手放すことになる。
和希と一緒にいたいけれど、
それは彼にとって幸せなのか。
彼は手放すことも失うことも、
きっとできないだろうから、
二人が一緒にいることは
幸せと呼べるのか…。
今まで結婚もしたけれど、
ここまで相手の幸せを考えた
ことはない。
ああ、私は和希を愛してしまったのだ。
愛する人を苦しめていいのか。
答えが出せない。
心から愛しているのに。
過去も現在も未来も彼しか愛せない。
彼が誰であろうと関係ない。
過去がどうでも構わない。
今ここにいる和希を愛している。
今日より素敵な未来もあるかも
しれない。
それでも、今この時が永遠に
続いて欲しい。