和希と秘密の共有が始まってから
3ヶ月が経った。
いけないと思いながら、
関係が続いていた。
その間、何度か私から別れたいと
告げた。
だって、未来が見えない
関係だから。
そんな話し合いの度に
和希は離婚する気はない。
色々な状況があって、それを
進めることはとても大変だからと。
いつしか、私は和希との未来を
望んでしまっていた。
周りから見たら、ただの愛人
でしかない。
こんな関係は私にとっても
和希にとっても幸せでない。
だから、この関係は終えなければ
いけない。
それなのにお互いが必要で、
お互い出なければダメで、
離れられずにいた。
私は結婚まではできなくても、
ただ小さな幸せを和希と
感じたかった。
和希しかいないのに、
この願いは届かない。
束縛はしたくないけど、
私はたとえ確実でなくても、
未来を感じる言葉が欲しかった。
多くを望んではいけないのに、
欲張りになっていた。
もう諦めよう…。
和希はどちらかが天に帰るまで
一緒にいたいと言ってくれた。
でも、それができたとしても
私の願いは叶わない。
この関係は正しいものでは
ないから…。
そんな時、2年通っている
ダンスサークルで新たな出逢いが
あった。
その彼は、そんな私を優しく
包んでくれた。
私が誰を好きだとしても構わないと。
私と子供と、共に歳を重ねていきたいと。
そんな彼の優しさが
冷え切った私の心を
包み込んでくれた。
そして、私は和希ではなく
井上さんと過ごすことを選んだ。
井上さんは独身でもあるし、
私と子供を大切にしてくれた。
井上さんの気持ちに応えたい。
本気でそう思った。