「カロリーを摂り過ぎたから運動しなきゃ」「お菓子はカロリーが高いから控えなくては」などダイエットを気にしている方の多くは、「カロリー」という言葉に敏感です。
そもそも「カロリー」とは何でしょうか?
カロリーとは、熱量(エネルギー)を表す単位です。
栄養学ではキロカロリー(kcal)が標準的な単位として使われています。
一般的には、エネルギーよりもカロリーという言葉の方が皆さん馴染みがあるかと思います。
エネルギー(カロリー)摂取量は、食品に含まれるタンパク質、脂質、炭水化物の合計を示します。
この3つの栄養素だけが私たちの体のエネルギー源として利 用できるので、このエネルギー(カロリー)を摂取しなければ、私たちは生命活動を維持することができません。
カロリーばかりを気にして摂取カロリーを極端に減らすことは、健康にとってよくないとも言えるのです。
ダイエットのために、カロリーを意識的に1日1500kcalまでと決めているAさん(男性43歳)。
最初の1週間で少し体重が落ちたものの、それから2週間続けてもあまり体重に変化が見られません。
<1日の食事内容>
朝食(350kcal)
メロンパン(350kcal)、ゼロカロリーコーラ(0kcal)
昼食(460kcal)
とんこつラーメン(460kcal)
夕食(684kcal)
鶏の唐揚げ(390kcal)、ビール350ml×2本(294kcal)
1日の摂取カロリー 1494kcal
Aさんの1日の推定エネルギー必要量を年齢から見てみると、1日2650kcalになります。
カロリー摂取を1500kcalに設定してかなりカロリーを抑えているAさんですが、なぜスムーズに痩せないのでしょうか?
ここで日本人の摂取エネルギーの推移を見ていきましょう。
戦後間もない1947年の摂取エネルギーは1856kcalです。
そして最近の2014年は1863kcalとほぼ同じです。
最近では、糖尿病予備軍や生活習慣病で悩む方が増えている日本ですが、戦後間もない頃には、このような疾病は現代ほど多くはなかったことを考えると、カロリーの摂り過ぎだけが不健康の原因ではなさそうです。
カロリーではなく「食の質」が変化し、栄養バランスが崩れてきてしまっているのが現代の食習慣なので す。
食の欧米化が進み、現代人は「脂質」の摂取割合が増えています。
また、朝食の欠食率が高くなっていることで1日摂取カロリーが低めになっている事も考えられます。
これは、タンパク質、脂質、炭水化物の栄養バランスの比率の変化を表した表です。
この表から、カロリー摂取は年々減っていますが、「脂質」の摂取割合が増えていることがわかります。
つまり脂質でカロリーを多く摂っているのが現在の状況なのです。
