![]() | 「ふつう」ってなんだ? LGBTについて知る本 5,184円 Amazon |
性について悩んでいる子だけでなく,友だち・周りの大人も知っておきたい!
「LGBT」に関する疑問や不安にこたえる1冊。
【マンガ・図解で読みたくなる! 】
各章の導入部はカラーマンガ。綺麗な絵柄で誰もが読みたくなります。
図解ページは見ていて楽しくなるようなレイアウト。眺めるうちに新しい価値観に触れられます。
【いろいろな性のありかたを解説】
「男」か「女」で単純に性別を分けられない人が日本には7.6%いるといわれています(40人の教室に約3人)。
この本では,性を考える軸を紹介し,いろいろな性のありかたがあることを丁寧に解説。
日常や学校現場での事例や,当事者インタビュー,社会の取り組みについての情報も満載です。
【「多様性」について学ぶきっかけに】
これからの社会で必要とされる「多様性」について,LGBTをきっかけに理解を深めることができます。
学校生活についても多く取り上げているので,自分に関わる身近な問題として考えやすいつくりです。
今回ご紹介するのはこちら『「ふつう」ってなんだ?LGBTについて知る本』です。
若干食傷気味ではありますが「LGBT入門書」系です……が、今までのとは少し違うのでご紹介!
今まであった「LGBT入門書系の書籍」同様に用語解説や当事者の体験談やエピソードなどなど、この流れどこかで見たなと思う箇所も多くありますが、今までのとは明らかに形式が違うのでご紹介。
●章ごとにミニカラーマンガと分かりやすい説明文
書籍全体にたくさんのイラストを使って分かりやすく説明しているのですが、各章の冒頭に淡い色彩で4ページほどのカラーマンガが掲載されているのも特徴です。
マンガの内容はLGBTsティーンの悩んでる姿や思うところなどを簡潔にまとめてる印象ですが、これなら小難しい文章よりもマンガからのほうが入りやすいという人もいると思います。
またマンガ以外の内容に関しても、イラストで説明している部分も多く、例えばアウティングに関して「どういった行為がアウティングになるのか」などを図解で説明していて、また、事象の掘り下げ方も相まって、すごく分かりやすい作りになっています。
●見える当事者の姿
過去のLGBTs関連の書籍でも「当事者の声」というのは載っていることが多かったですが、こちらの書籍は当事者の写真と一緒に掲載されていて、とても珍しい形式だと思います。
通常であれば、セクシュアリティやジェンダーというのはパーソナルな部分なので、経験談とかを掲載する場合であっても、著名人でもない限り顔出し姿だしというのは、今までなかったかと思います。
しかしこの書籍では「わたしたちのライフヒストリー」や「性のあり方を考えてみよう」のコーナーで当事者の写真を掲載しており、当事者の姿が見えるので、
当事者……LGBTsやセクシュアルマイノリティという存在がかなり身近な存在に感じ、アウティングやカミングアウト、日常生活の困りごとなど諸問題にも考えやすくなっていると思います。
●フルカラーの特別堅牢製本図書
私が初めに驚いたのは値段(値段税込み5184円)。これまでの入門書にてはちょっと高いイメージでした。
そして実物を見てビックリ、サイズも大きく分厚く、重みもある。内容もマンガやイラスト、写真も含めてフルカラー。
さらにハードカバーでホログラム…なのか、本がキラキラしていて、とにかく“豪華”という印象。
正直、こっそり読みたいという人には向かない一冊だと思います。
その分、たくさんの本の中では目を引くと思うので、学校の図書室とか市の図書館とか向きなのかなと思います。
●まとめ
個人で買うのは少し重厚感がありすぎますが、図書室とかにあったらすごく嬉しい書籍だなという印象です。
写真やイラストも多く、マンガもあるので、パラパラパラとめくって気になるところから読んでもいいかもしれませんね。
内容的には分かりやすい説明ですが、小さい子が読む、10代の子が読むには少し難しいかもしれません……その分イラストや漫画で補填してる部分もありますが……。
やはり「学校とかで先生がLGBTsを教える際の教材」という感じが一番近いかも知れませんね。
またタイトルにある「ふつうとは?」の答えは明確には本書では書かれていません。そこの答えを探る目的もあってもいいかもですね。
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