この一年、沢山の人と出会うようになって、いっぱい刺激をもらいました。
 
人と会うと、知らない世界の扉が開かれて、ほんとうに楽しいし、ありがたいなあと感じます。
 
その反面。
 
なぜかしんどさも感じる。 
 
なぜだろう? とずっと考えていました。
 
 
昨日、本田健さんのセミナーで過去の振り返りをしていてそれが何なのか? やっと分かりました。
 
 
子供の頃、大人の事情に振り回されていたからだと。
 
 
 
小学校1年の夏、父親の借金の取り立てから逃れるために、母と兄の3人で、母の郷里である秋田に夜逃げをしました。
 
その時は子供だったので「なんで明るい時に引っ越さへんのやろう?」と思っていたぐらいでしたが。
 
交通費も無いので、引っ越しのトラックに親子3人乗せてもらって2泊3日で秋田まで。
 
 
秋田に行ってからは、一年に2~3度、1日か2日、父親がフラッと帰ってくることがあった程度。
 
 
母は毎晩お酒を飲んでは「金がない、金がない」と父への恨みつらみを言いながら泣いていました。
 
6年生になった時、急に来た父親が「大阪に帰るぞ」と言われ、取るものも取りあえず連れていかれたのは父が経営していたスナックのママさんのマンション。
 
ママさんとママさんのお母さんの二人暮らし。
 
 
私たち母子3人は、そのマンションの4畳半の一室で寝泊まりすることになりました。
 
4畳半と言っても、鏡台、タンス、ベッドが置いてあったので、わずかな荷物とテレビを押し入れに入れ、兄と私は床に布団を引いて寝ていました。
 
いま思えばママさんと父は男女の関係だったかもしれません。
 
母は辛かったと思います。
 
 
ずっと辛抱していたんでしょう。
半年もした頃、母とママさんは口論になり、母が「出ていくで!」と、夜の9時ごろに着の身着のまま、何も持たずマンションを飛び出して、母と兄、私の3人は伯母の家に転がり込みました。
 

 
これからどうなるんだろう・・・。
不安だけが心にあったのを覚えています。
 
 
そのあと荷物を持ってきたりして、伯母の家から学校に通い、住所の関係で中学はしばらく越境通学をしていました。
 
学校から帰る途中、バスに乗っていると、見ず知らずのおばちゃんにいきなり「あんた!越境通学違うん!?」と責められたこともあります。
 
 
心の中で「あんたに何が分かるんや!」と思いながら、小さな声で「違います、親戚の家に用事があるんです」と、やっとのことで答えました。
 
悔しかった。情けなかった。
 
 
いつも、
 
いつも、
 
いつも、
 
大人の事情に振り回されていました。
 
 
そんなことがあったせいか、いつしか、
 
「人と関わると自分の意志とは関係なく振り回されてしまう。」
 
そんな風に感じるようになっていたこと。
 
昨日、そのことにやっと気づけました。
 
 
だから、どこか人を避けていたり、打ち解けられなかったりしたんだ。
 
だから、自分から大切な人を失うようなことをしたりしていたんだ。
 
やっと気づけました。
 
 
これからは、少し人との関わり方が変わるかもしれません。
 
 
出会ってくれたあなたへ。
 
ありがとうございます。
 
 
おかげであの頃の自分に、
 
何も出来ず、おびえていた小さな自分に、
 
「大丈夫だよ」と言えそうです。
 
 
ありがとうございます。