ブルートレインでの羞恥 旅立ちの日編先日、自宅の倉庫を掃除したときに一冊の
日記が出てきた。

もともと三日坊主だったわたしは、最後のページまで書き込んでいませんでしたが、

初めて自分の日記を書こうと思った記念すべき、大切な日記帳でした。
それは、高校を卒業して、東京の学校へ上京する
旅立ちの日からスタート。
しかし、いきなり2日目のことが、すべて正直に書かれていない。

なぜなら、今でも忘れることが出来ない
恥ずかしい出来事があったから、

1日目は、なかなかドラマチックに書いてある。

ブルートレインの寝台で、深夜、書いた記憶がある。

当時交際していた彼女に見送られ、長距離恋愛のスタート。

すでに、自分に酔っている。
ドラマの主人公になりきっている。
そんな主人公が、
2日目の朝に体験した恥ずかしいことを書きます。
朝、起きるともう熱海のあたり、まず洗面へ行く。

もう、車内は人の行き来があり、さわがしくなってきている。
わたしは、洗顔のあと、
トイレに行った。
和式トイレにまたがり、用をたしていると、
何か、何か、わからないけど、何かを感じて
振り向く。
ここから自分の中では、
スローモーション列車のブレーキがかかる。
「あッ」右手で前にあるバーをつかみながら、

後ろを振り返る

そのとき目に入ってきたのが、
ロックのかかっていないカギ部分。
手をのばすさらに、
「あッ」その瞬間、トイレの扉が
「スー」と開くその向こうには、若い人たちの団体がコッチを見ていた。
わたしの体育会系の大きな
お尻が丸見え。
「あッ」と口があいたまんま、
また、扉が
「スー」と閉まる。
恥ずかしーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
い!。
そのあと、トイレを出て自分のベットへ戻り、
東京駅までカーテンを締め切り、
あまりの恥ずかしさに布団をかぶった状態でした。
まだ、若かったから、
あと思ったのは、見た人たちもいやだっただろうなと思う。
しかし、今から東京でどんな生活がはじまるか不安でいっぱいだった気持ちに
さらに追い討ちをかけた。
よりによって旅立ちの日でなくてもね。