Double your pleasure:1『"Hit and pinch" double』
どうも皆さんこんにちは。
コインを消すときのアクセントに『ウルトラスモーク』が欲しいineedadrinkです。
値段が値段なので、鬼子には内緒で買おうかとも思いましたが、そんなことをすればコインの前に俺が消されます。
時期も時期ということで、今回は見送りました。これから暑くなると使えないらしいので。
さ、今日は「ダブル・ユア・プレジャー」から「"Hit and pinch" double」です。
「ヒット・アンド・ピンチ」とついていることからもわかるように、カードを指で挟んで持ち上げます。
やり方はとても簡単。
解説文を読んで、「オイオイこんなんで大丈夫かよ」と思いましたが、やってみると意外や意外、これが実に綺麗に決まります。
めくり方が、よくある「ベタァーッ」ではなく「ぺらーり」なのが嬉しいところ(わかりづらくて申し訳ない)。
不自然に力をこめる必要が全くありません。
マジックの難しさは、普通じゃないことを普通に見せなければいけないところにあるわけで、普通のことを普通にやるだけなら何のストレスもいりません。
やってる本人が「あれ?今のちゃんとできてるよな?」と確認せずにはいられないほどの強烈さ。
この解決策には頭が下がります。八重洲トリックスのディーラーさんが使うダブルリフトを初めて見たときも驚きましたが、それ以来のナチュラルさです。
解説されている3種類の中では、最も簡単なテクニックです。
難易度…★☆☆
効果 …テクニックなので記載せず
Double your pleasure
鬼子がマジックをプレゼントしてくれました。
セニョール・マルドの袋卵。
クラシック・マジックの1つで、いつも憧れながらカタログを見ていましたが、値段の関係でなかなか手が出なかったアイテムです。
嬉しすぎる。ありがとう鬼子。
なぜか今回はミスター・マジシャンも発送が素早く、2日後にはもう到着していました。
2週間くらいずーっと練習して、いよいよ披露。
一人では滞りなく手順をこなせるようになっているはずなのに、最初に人に見せるとなると、どうしてこんなに緊張してしまうのか。
震える手で卵を出したり消したり。
鬼子は「グダグダがお前の持ち味だ」的な目でこちらを見ています。
しかし、最後に麦茶入りのショットグラス(ウィスキーは飲めません)を取り出したところ、
マ ジ で 椅 子 か ら 飛 び 上 が る 鬼 子 。
ワタシ、人が浮くのを見たの生まれて初めてです。
「今までで一番驚いた」との評価をいただきました。
U ・ RE ・ SI ・ I
最近は、見せられる鬼子のほうもマジハラと感じてるんじゃないかと思いますが、
それでも嫌な顔もせず見てくれるのは本当にありがたいです。
鬼のおかげで俺のレパートリーが1つ増えました。
それでですね、今日はこのセニョール袋卵を世界で一番うまく扱うマーチン・ルイスの『メイキング・マジック』のレビューを始めようかと思っていたんですが、まだ鬼子に見せていないマジックがいくつかあったので、先に違うモノをレビューします。
で、ブツですが、Magic Reviewさんのところで紹介されていた、ポール・ウィルソンの『ダブル・ユア・プレジャー』を。
ご本人のサイトで5ドル。ダウンロード形式のe-BOOKです。
タイトルに『ダブル』とあるとおり、ダブルリフトの解説書です。
ダブルリフトといえば、マジックをはじめた人が、最初にぶつかる高い高い壁。
小学校のとき、初めてマジックトランプ(テンヨー謹製)を手にした俺の兄貴は、果敢に挑戦し、そして砕け散っていました。
もっとも基本で、かつもっとも難しいテクニックだと思います。
こちらのレクチャーノートは、完璧なダブルリフトを解説!とは言わないまでも、かなりの完成度です。
ちなみにタイトルの『Double your pleasure』は、
「アナタの喜びを2倍にします」という意味。
なかなか洒落たタイトルじゃないですか。
ダブルリフトといえば、ダロー先生に教わった
「ラリー・ジェニングス・スナップ・ダブル・リフト」
しか知らない俺にとって、まさに福音です。
全体的な印象ですが、写真も結構使っており、わかりやすさは○。
重要なポイントをズバリ!と書いてあるので、英語がちんぷんかんぷんな方でもなんとかいけると思います。
俺は全部理解したかったので、自分で日本語版を作って練習を始めました。
このレクチャーに含まれる内容は以下の通り。
・"Hit and pinch" double
・Pop double
・Ultra Natural
ダブルリフト特有の「濃ゆい動き」を極限までカットしようと試みています。
掲載されているダブルリフトは、どれもかなり自然な動き。
また、どのテクニックもそれほど難しいものではありません。
慣れるまでは少し大変だとは思いますが、マスターしたときのメリットはそれを上回るでしょう。
ゲットレディの解説が少し駆け足気味なのが気になりましたが、他は素晴らしい内容だと思います。
最近、鬼子がマジックを見慣れてきており、
我輩苦戦を強いられておりますが、ククク…。
こいつさえあれば!
リトル・ゾンビ
どうもみなさんこんにちは。「食間に飲んでください」とは
食べてる最中に飲むことだと思っていた男、ineedadrinkです。
あれ、朝ごはんと昼ごはんの間とか、そういった意味だったんですね!
今日はまたしても日本人のレクチャーです。
日本人のレクチャーは、なんといっても細かいニュアンスまで伝わる点が最高ですね!
ということで、小川心平さんの『リトル・ゾンビ』です。マッド・マジックから購入するのは初めてです。
現象:
マジシャンは観客から火のついたタバコを借り、手首の上に置きます。
両手の指を組み合わせ、気合をこめると、なんと
タバコが浮きます。
さらにただ浮くだけではなく、自由自在にあちらこちらと飛び回ります。
東急ハンズで購入しました。解説DVD付きで4200円。
浮遊現象には初めての挑戦です。
ところが「マジックは買わない」と約束していたにもかかわらず買ってしまったため、鬼子と破局の危機を迎えそうになりました。
あんたはどうしてそうなのと、まるで競馬をやめられないダメ亭主を見るような目でねめつける鬼子。
だって欲しかったんだもの!!
そんなことをつぶやいたら俺がゾンビにされそうになりました。
あとこれは本当にこのマジックと一切関係ないんですが、マジシャンはやっぱりかっこよくなきゃダメですね!
単に容姿がってことじゃなくて、引き締まった体をしているとか、あるいは雰囲気とかですよ。
繰り返しますが、本当にこのマジックとは何の関係もないですよ!
俺もがんばらなきゃなあ…。
それはどうでもいいですが、このマジック、実に巧妙というかなんと言うか。
アイディアの勝利。つかなんで今までこれを思いつく人がいなかったのか。
浮かぶタバコは非常に奇妙な動きをします。しかも動くスピードはマジシャンの完全なコントロール下にあります。早くも遅くも出来ますが、個人的には遅いほうがより不思議に見えます。
また、通常のゾンビボールで使用する布は使いません。このあたりもクリーンでいい感じです。浮かばせるものも、タバコという日用品(しかも借りることが出来る)なのが強み。
ギミックを使用しますが、観客が一番最初に思いつくであろう「糸」ではありません。磁石ではこんな動きは不可能です。
このギミックがまた孝行息子で、準備もクリーンアップも一瞬。
完全に即席で行っているように見えます。
ふうーぅ、さーて褒めるのはこのぐらいでいいですか?
そんな酔狂な人いないと思いますが、ここまでのレビューを読んで『リトル・ゾンビ』を買ってしまった人がいたら困りますからね。
それでは良くないところですが、まず場所を選びます。
明るいところで行うことは出来ません。もうちょっと突っ込んで言うと、出来ますが、一連のルーティンを全て行うことが出来ません。
しかもこの出来ない部分こそが一番ビジュアルなところ。
ワタシ悔しくてハンカチ噛んだの生まれて初めてです。
さらに、服も選びます。
先ほど「明るいところでは出来ない」といいましたので、ここではあまり詳しくは言わないようにしますが、まあそういう感じの服でなければなりません。
昔どこかで
「糸は見えると思ってるから見えてしまうんだ。観客には見えないんだから自信を持ってやりなさい」
という言葉を聞き(このマジックの種は糸ではありません)、それではと気にせず見せたのですが、
「おい見えてるぞ!」
と鬼に突っ込まれる始末。顔から火が出る俺。
また、価格が高すぎる気が。まあ現象にお金を払うわけですから、ギミックが2100円というのは目をつぶるにしても、解説DVDが…。
ボーナスルーティンがあるというわけでもなく、20分くらいの収録。解説は丁寧ですが、なにか釈然としません。さらにレクチャーも暗いところで行うという徹底ぶり。明るいところにいるのに暗い気持ちになります。
またギミックについてきた解説書のペラペラ具合が泣かせます。エキゾチック・スピリット・スレートより少しましってな程度。マニアックな例えで申し訳ありません。
さらにギミックがもろい!まさに泣きっ面に蜂状態です。
数回の使用で、アレがあんな状態に…。
ゾンビだけに、脆いんだよとでも言いたいのでしょうか。
難易度…★☆☆
効果 …★★★(ただし暗いところでの評価)
MERCURING
どうもみなさんこんにちは。隣の会社の屋上では、今まさにオフィス・ラブが繰り広げられております。
呪われてしまえばいいのに。ineedadrinkです。
さて、今日は指輪を使ったマジックのご紹介です。
ジェイ・サンキーの『マーキュリー・リング』です。
現象:
マジシャンは指輪を取り出し、自分の左手の薬指にはめます。
右手を左手の前に持って行き、カバーします。このとき左手の指先だけは観客に見えます。
マジシャンがゆっくりと右手をずらすと
なんと薬指に合ったはずの指輪が、小指に移動しています!
動画をみてビックリしてしまったので購入しました。Gで2800円。
海外とあまり値段が変わらずに売れるそうです。
ただ、これに日本語解説書はついていません。ギミックとDVDのセットです。
到着して封を開けたらすぐに始められるように、指輪もしっかりセット済み。俺のところについたものはサイズが20号といったところでした。俺は指が太いので、これでも結構ギリギリです。
今見たらGでサイズ選べるんですね。俺は見てなかったのか最初はなかったのか、小さいサイズを頼んでしまいましたトホホ…。
まずこのマジックのいいところは、マジックの前と後に検めが効くというところ。これによって観客が疑う余地が八割くらいなくなります。
さらに、左手の指先を常に見せる、というサトルティが効いています。
指が途中で切れているとしか思えません。
解説はDVDで行われます。サンキー氏ご本人が出演中。
意外だったのは、解説が丁寧だったこと。もっと適当な感じかなとなんとなく思っていたんですが、検め方、サトルティの利かせ方、マジックを行う際の注意点、など、かゆいところに手が届く気の利きっぷり。
難易度自体はそこまで難しくはありません。ただ、若干、検めの際にハンドリングの難しいところがあります。ここだけは要練習でしょう。
指輪という、携帯していてもおかしくない品物が使えるというのも強みの1つです。ギミックも簡単に持ち運べるため、いつでもどこでもの演技が可能です。
サンキー氏のマジックは当たりハズレが大きいともっぱらの噂ですが、すくなくとも世間一般の人に対しては、このマジック抜群の効果を発揮します。
そうそう、ついてくる指輪はアルミ製のものです。
ずいぶん昔、INEDがアルミ製の指輪を2千円くらいで売ってましたから、オシャレといえばオシャレです。俺はチープな感じがするところが逆に気に入っています。
レギュラーのリングですから、ギミックをしまってしまえば好きな指輪のマジックにつなげることも可能。目の前でゆっくりと、しかし確実に起こる不可能現象は観客の目を捉えて離しません。
ていうか、鬼子が暴れだしたときに呪文で締め上げるような指輪がほしいです(やめなさい悟空!)
難易度…★★☆
効果 …★★★
魔法のマスターキー
どうもみなさんこんにちは。「油を絞られる」という現象を自らの体で確認した男、ineedadrinkです。
体中から噴出す油汗。自分でもびっくりです。
もちろん絞ったのは鬼子。
前世はガマの油売りだったに違いありません。
さ、そんな話しはさておき、今日はテンヨーの『魔法のマスターキー』です。
現象:
上の画像をごらんください。
マジシャンはこのキーホルダーを取り出し、テーブルの上に置きます。
そして、観客から500円を借り、キーホルダーの中に入れます。
当然穴の部分からは500円玉が見て取れます。
マジシャンはにやりと笑うと
いきなり穴に500円を突き刺します!
なんと、鍵は見事に穴を貫通します。
鍵を引き抜き、中の500円玉を取り出して観客に示します。500円玉には傷1つついていません。
テンヨーのアイテムを買うのは何年振りでしょう。
鬼子が「テレビで面白いって言ってた!」と薦めてくれたので購入しました。
テンヨーのアイテムは一部のディーラーブースにある商品以外、全体的におもちゃっぽくてあまり使っていなかったのですが、これはアイテム自体が、キーホルダーというおもちゃっぽくても違和感のないものに仕上がっています。
使ってて実に面白いです。素材が素材なだけに、どこにでも持ち歩けるのが強み。
500円を借りれば、いつでも始められます。
それなのに効果は本格的なイリュージョンです。なにしろ
確かに500円でふさがっていた穴を、鍵が貫通
演技前、演技後に検め可能
貫通したところをじっくりと見せられる
などなど。考えれば考えるほどわからなくなります。
よく考えたら大きいか小さいか、中身が人かそうでないかというだけで、これ剣刺しのマジックと一緒ですからね!インパクトはかなり大きいです。
キーホルダーはプラスチックのチープなつくりですが、鍵は金属製です。
また、500円を入れるケースは特殊なラバーで出来ており、しっかりと500円を押さえ込むようになっています。
練習ですが、ほとんどいりません。解説書はあっさりとしていますがご心配なく。トリックはその解説書以上にあっさりとしています。
ただ、少しの練習は必要です。これは解説書には書いていないことですが、買った人が気づくところです。全体的に、もう少し解説書を充実させてくれると嬉しいです。
マジックの最中に、気を遣って行わなければならない動作というのがほとんどないため、安心して観客とのからみに集中できます。
まさに、魔法のマスターキー。あとありがとう鬼子。
難易度…★☆☆
効果 …★★★
- テンヨー
- 魔法のマスターキー
結局成功?
>>203
「これからアンビジャスカードというマジックをします。
まずこの中からカードを一枚選んでください。ではその
カードにメールアドレス、電話番号を書いてください。
はい、ではそのカードをデックの真ん中に入れます。
そして指をパチンと鳴らすと一番上にさっきのカードが
上がって・・・。あれ?おかしいな。失敗してしまった
ようです。」
家に帰ってカードを広げるとメルアドと電話番号の入ったカードが現れます。
ちょwwwおまwwwwww
Infusion
切り裂く。
破く。
復活する。
なんと鬼子がカップ・アンド・ボールをマスターしていました。
ちょっと負けた気がするineedadrinkです。
さて、今日はアンドリュー・メインの『インフュージョン』のレビューをお伝えします。
現象:
マジシャンは観客からお札を借りると、気合をこめてお札に指を突き刺します。
ビリィッ!という音と共にお札に指が突き刺さります。
マジシャンはそのまま指を下にずらし、お札から指を引き抜きます。
「ごめんなさい。失敗しちゃいました」
謝りながらお札を観客に返すと
お札には傷ひとつないのです!
お札の復活現象です。
あ、ちなみにおフダじゃありませんよ。おサツです(大きなお世話
「もっと手軽に本格的なイリュージョンを」がモットーのアンドリュー君らしく、呆れるほど単純な仕掛けでこの現象を起こします。
仕掛けといっても、ギミックは使用しません。必要なものはお札と自分の体だけ。
場所も選びませんから、いつでも、どこでもが可能です(パッケージにも誇らしげにanytime,anywhereの文字が)。
指を突き刺す音、下に引き抜くまでに紙が破けていく音、ちゃんと聞こえます。
視覚と聴覚に訴えかけ、現象をとても鮮やかに見せています。
事前の準備は要りません。現象の説明では観客からお札を借りてやっていますが、別に自分のお金でやってもかまいません。
観客がお札にサインすることも出来ます。
事前事後の検めもモチのロンでOK。好きなだけ調べてもらえます。
さらにかなり簡単です。若干練習が必要ですが。
皆さんのレパートリーも増えることでしょう。俺も増えました。
とまあ、傑作と騒ぎ立てるほどでないにしろ、結構面白いトリックなんですが。
1つ問題が。
実はこのマジック、テレビのCMでMr.マリックがやったものと同じです。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
それもお札の向きが縦か横かという違いだけ。原理は寸分違いません。
しかもタネアカシ付き。
ワタクシ生まれて初めて顔から目が飛び出しました。
道理で日本のショップがどこも扱わないはずです(扱ってたらメンゴ)。
このCM、結構な頻度でやってましたんで、
俺がinfusionを見せる
↓
あっ、それ知ってるよ!
↓
俺もできるぜぇ~
↓
俺のほうがうまいぜぇ~
↓
きんもーっ☆
マリックさん恨んでますよ…。
難易度…★☆☆
効果 …★★★
live works:8『ハンカチを抜けるカード』
どうも皆さんこんにちは。いま、巷では『本生ロボっ庫』が大人気だそうです。
釈お酌でいいじゃない。ineedadrinkです。
いよいよlive worksも最終トリック。『ハンカチを抜けるカード』です。
現象:
マジシャンはデックを検めた後、ハンカチをかぶせ、観客に好きなところからカットして上半分を持ち上げてもらいます。
分けたところのカードを観客に覚えてもらい、下半分のデックも取り出し、観客のカードを混ぜてしまいます。
これをハンカチでくるみ、四隅を掴んでぶら下げて持ちます。
マジシャンがゆっくりとハンカチを振ると、
なんと
選ばれたカードだけがハンカチを通り抜けて出てくるのです。
この後、全ての道具を調べさせることが出来ます。
先に言っておきますが、ハンカチに穴は開いておりません。
もちろん、マジックを始める前にも見せることが出来ます。
そしてノーギミック。
昔からあるクラシックなネタですが、ビジュアルさは抜群です。
ゆらゆらと選ばれたカードが出てくるさまは、ハンカチが溶けているとしか思えません。
もともと、長い期間を生き抜いてきたマジックには、それだけの理由があるんですよね!
『ハンカチを抜けるカード』は、かのターベルコースにも何種類か載っている、掛け値なしの名作です。
コレも、実に面白い。見てすぐわかりますし、クロースアップからサロンまで幅広い場所で行うことが出来ます。
今回一番驚いたのは、効果をそのままに、実にゆうきさんらしいアレンジが施されていること。
アレンジといっても、本当に、ほんっとにちょっとだけです。
しかし、コレがまた感涙にむせんでしまうほどのクレバーさ。
このマジックをさらに簡単かつ不思議にしてくれます。
俺は解説を見た後、「ああ!そうだったのか!」と剣持警部状態(わかったぞ金田一!)
いやあ、すごいです。参った。
―――悔しいのは、何故自分が思いつかなかったかである―――ローレン・マイケル
お気持ち痛いほどわかります!
難易度…★☆☆
効果 …★★★
live works:7『チープリボルバー』
どうもみなさんこんにちは。
モデル出身?の女性芸能人がどれも同じ顔に見えてしまう男、ineedadrinkです。
反対に、鬼子は一度見た人の顔を絶対に忘れません。
羨ましいなあ。
俺も一度見た漫画の作者とかゲームの原画家さんなら自信があるのですが、どうも肝心なところで負けているような気がしてなりません。
ちなみに俺の中では、エビちゃんとshihoと山田優は同一人物です。あとなんかわらわら出てきてる最近の娘っ子たち。
色違いになってればわかりやすいのに。
さ、今日は『チープリボルバー』です。
通常のマジックでも、メンタル系でも、コメディーにも応用できる攻撃範囲の広さが魅力です。
現象:
1枚のエースをテーブルに置いておくと、残りのエースは観客がストップといったところから出てくる。
効果は実にシンプル。ビジュアルというほどではありませんが、ちょっとした不気味さが漂うマジックです。
地味だけど渋~い味わい。たくあんみたいな感じです。
ギミックを使用しませんので、このあと好きなマジックに続けることが出来ます。
もうね、これも見て思ったんだけど、本当に簡単。
半分ぐらいセルフワーキングです。
リボルバーの名前の通り、自動的に弾が装填されていきます。
本当に観客の言ったところで止め、なんらダーティーな動きはしません。
なのにきちんとAが出現するんですよねえ。
本当に不思議です。印象はたくあんですが。
これも名前で気に入ったマジックです。
元ネタはハーブ・ザロー氏の『リボルビング・エーセス』。
これにヒントを得て考案したので、『チープリボルバー』。
この遊び心が好きです。
この後、『ハンカチを抜けるカード』という身も蓋もない名前がつけられているトリックがありますが、古典ですから仕方のないことかもしれません。
すごいマジックなんですが、これの前に『サイコ』を見てしまっているので、いまいちインパクトに欠ける印象となってしまいました。
それにしても、live works恐るべし。
難易度★1つのオンパレード。これだけで15分くらいのショーが出来そう。
全部マスターするのが夢じゃないDVDってすごいなあ。
なんか買ってきた参考書を一冊やり終えた気分です。
参りました。
難易度…★☆☆
効果 …★☆☆
live works:6『E-Zサイコ』
※服装もこんな感じ
どうも皆さんこんにちは。
この前電車で座ったら隣に桐生一馬が!
しかもやたら不機嫌。
絶体絶命!ineedadrinkです。
それがもう、『龍が如く』から抜け出してきましたといわんばかりのクリソツっぷり。
狭い座席を広く使い、どっかりと陣取ります(運が悪かったんだよ、お前らは)。
ほんま困るでぇ~桐生ちゃん!
いまさらこそこそと席を替えるのもかえって悪印象!?
もう動けません。
蛇ににらまれた蛙の気持ちがやっとわかりました←睨まれてません
彼は深く息をつくと、何かをこらえるかのようにぎゅっと固く目を瞑っています。
こめかみには青筋がぴくり。
この時点で俺は筋ではなく顔を青くしていました。
心の中で、「彼はきっとずぶ濡れの捨て猫を家に連れ帰るようなナイスガイなんだ、だから全然怖くないぞ」と何度もイメトレ。
そして「もう大丈夫」と顔を上げて見ます。うんごめん怖い。
そんな中、電車は次の駅に停車。俺の家はまだまだ先です。
うっうっ帰りたい。
そして乗ってくる新たな乗客たち。
俺は悪魔みたいな顔をしながら
「うへへ。こっちへおいで。一緒に遊ぼう」
と半泣きで念じます。
すると
来た!
キタ!
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
新たな生贄の登場です。
20代くらいのちょっとちゃらちゃらした感じの若い男の子。
ククク…地獄へようこそ!
などと最低なことを考えながら寝たフリをしていると、彼はおもむろにipodを取り出し、耳に当てて音楽を聞き始めました。
どうやら堂島の龍には気づいていない様子。
なんと羨ましい神経の持ち主でしょう。
ちょっとがっくりしながら、桐生ちゃんの様子を見て見ると
|゚Д゚)))コソーリ!!!!
|゚Д゚)ジー
((;゚Д゚)ガクガク
(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
((((((( ;゜Д゜))))))ガクガクブルブルガタガタブルルイ
めちゃめちゃ男の子のこと見ていらっしゃる!!!!!
青筋はそのままの赤鬼がそこにいました。
どうやら彼の耳元から萌える漏れるシャカシャカ音がお気に召さないご様子。
バ 、 バ カ ! ! お 黙 り な さ い !
まあ確かにうるさいんですよ。
周りの人らも「うるさいからあっちへ行け」的な目でにらんでいます。
俺に言わせれば、あっちといわずあの世へ行ってほしいところでありますが、そんな視線もまったく意に介さない様子の男の子。
他人事のはずなのに、なぜか俺のほうがドキドキしてます。
お願いだからipodを止めてください。じゃないとあなたの息の根が止まります。
結局、男の子は次の駅で下車、堂島の龍は俺が降りるまで座ったままでした。
助けてぇ~!! つД`)
そんなわけで、今日お話しする『E-Zサイコ』は、観客がぞっとするマジックです。
現象:
マジシャンはESPカードを取り出し、更にその中から5種類のカードを2セット、合計10枚をテーブルの上に並べます。
マジシャンと観客がそれぞれ1セットずつ持ちます。
「今からあなたの思考をコントロールします。実験ですので怖がらなくてもいいですよ。この後あなたをどうこうしようとは思ってませんから」
そしてマジシャンは、1枚を無造作にテーブルに置きます。裏向きなのでどの模様かはわかりません。
「あなたも同じように、1枚選んでテーブルに置いてください。どれでも、自分の意思で選んでかまいません」
観客も1枚をテーブルの上に置きます。観客は表向きに置いていきます。
「ほほうそうきましたか…やっぱりね」
その後、同じようにして5枚全てをテーブルの上に置きます。
「では、見てみましょうか。この実験を行っている途中、何か頭の中で声みたいなものが聞こえませんでしたか?」
観客は否定しますが
なんと
テーブルに置いたカードは
全て
一致しているのです!
―――静かに、しかし、確実に背筋を這い上がってくる悪寒。
このマジックは、そんな種類のマジックです。
原案は、「しあわせの書」でおなじみ、厚川昌男の『サイコ』。
ちなみに、「しあわせの書」での泡坂妻夫という著者名は、アナグラムによるペンネームです。
この現象を、より簡単に。ということで『E-Zサイコ』という名前がつけられています。
俺は最初、現象よりもマジックの名前に惹かれました。
『サイコ』!なんと奇妙で素敵な響き!
『星型になる輪ゴム』 とか名付けちゃったどこかの誰かに見せてあげたい気持ちでいっぱいです。
「現象」では少し省略した部分もありますが、おおむねこの通りです。
観客からすれば、もう魔法だとしか思えないでしょう。
完全に自由意志で置いてもらったカードが一致します。フォースなどは一切使いません。
常にマジシャンが先手をとってカードをおいていきますので、裏から見てわかるカードなど使っていないことは明らかです。
更に驚くべきことに、このマジック、なんとノーギミックです!
つまり完全検めOK。好きなだけ確認してもらえます。
そして問題の難易度ですが、これがまた驚異的に簡単です。
ほとんど自動的に進んでいきます。
15分もあれば完全に覚えることが出来るでしょう。また、計算された動きにより、観客が疑念を抱くような行動は一切ありません。
まさに傑作!極上のミステリー小説を読んだ後のような快感です。
このマジックをした後、「すごいね!」といわれた事はありません。
誰もが口をそろえて「気持ち悪い…」といいます。
「いやぁ~、気持ちわるーい」
「キモッ!」
…
あのう、それマジックの現象を見て言ってるんですよね?
難易度…★☆☆
効果 …★★★