○次元俳句679・歪み3(空間)・山崎せつ子03・2024-12-16(月)
○「新宿がせつなく歪み枇杷の花」(→山崎せつ子03)
○季語(枇杷の花・初冬)【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4索引5忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(いたうえすせぬねふへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:これまでの「新宿俳句」。「→新宿ははるかなる墓碑鳥渡る」(『踏歌』1980)(福永耕二)。「→新宿の最上階に月祭る」(上田日差子)。「→歌声喫茶木枯の新宿に」(『半夜』2021)(鎌田透次)。今回は枇杷の花の奥に歪んだ新宿が見える。


○挿絵俳句679a・日向ぼこ・透次693a・2024-12-15(日)
○「紙捲る気配と居るや神楽月」(『遠景』2025)(鎌田透次693a)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(神楽月・三冬)

I'm with your presence
I feel you in my room
in KAGURADUKI / Touji

【作句メモ】:「神楽月(かぐらづき)」とは「霜月」の子季語。陰暦の十一月。陽暦の十二月。あと2週間ほどで2024(令和6)年も終わる。さわさわと聴こえてくる。すぐ其処で紙を捲(めく)っているね。明日は「紙の記念日」だから。


○挿絵俳句678b・助手席に・透次692b・2024-12-14(土)
○「助手席に凹みを載せて枯木街道(02)」(『遠景』2025)(鎌田透次686b)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(枯木・三冬)

withered tree road-
carrying your dent
in the passenger seat / Touji

【作句メモ】:車でどこへでも行った。最初の車は兄から貰った中古の三菱ギャラン。MT車。今は助手席にへこみだけを乗せて車を走らせる。枯木街道を。「左オーライ」。

○特集俳句678・びんびん俳句1-2壜1・山口誓子14・2024-12-13(金)
○「スケート場沃度丁幾の壜がある」(『凍港』1932)(→山口誓子14)
○季語(スケート・三冬)【→特集俳句-索引1索引2検索3検索4検索5【→俳人一覧(いいいたせそちつてぬねむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「沃度丁幾」は「ヨードチンキ」と読む。子供の頃、擦り傷によく塗っていた赤褐色の液剤。「ヨーチン」と呼んでいた。スケート場で見たということは転倒したときの擦過傷のためのものか。


○挿絵俳句678a・青空は・透次692a・2024-12-12(木)
○「青空は彼の日のものや冬薔薇」(『遠景』2025)(鎌田透次692a)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(冬薔薇・三冬)

a winter rose-
today's blue skies are not
for those days gone by / Touji

【作句メモ】:この青空は今日のためのものではない。この青空は眼前の冬薔薇のためのものではない。冬空を供に享受したあの日のためのものだ。

■Pickup116「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」2024年ノーベル平和賞受賞記念26句(2024-12-12)
(今まで8/6と8/9などに掲載してきた被爆関係の句をまとめます。)


2010/08/05「立ちあがる直射日光被爆者忌」(『長濤』1993)(三橋敏雄)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20100805


2010/08/05「八時十五分に影が焦げている」(『眼光』2011)(鎌田透次)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20100805


2010/08/06「十一時二分佇つひと屈むひと」(『眼光』2011)(鎌田透次)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20100806


2011/08/06「原爆の日に当直をしてゐたり」(『潟風』2012)(鎌田透次)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20110806


2011/08/09「雲が首灼く浦上花をもつと蒔こう」(隈治人)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20110809


2011/08/09「原爆忌腕鈴なりの電車過ぐ」(隈治人)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20110809


2012/08/06「手がありて鉄棒つかむ原爆忌」(『縄文』2005)(奥坂まや)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20120806


2013/08/06「夜は水の音たちあがる広島忌」(鈴木蚊都夫)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20130806


2013/08/09「忘れぬために名簿を曝書せよ」(『雷光』2014)(鎌田透次)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20130809


2014/08/06「女医の指わが肺の図を白く指す」(峠三吉)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20140806


2015/08/06「八月の地球に二つ爆心地」(緒方輝)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20150806


2015/08/09「なにもかもなくした手に四枚の爆死証明」(松尾あつゆき)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20150809


2016/08/09「消えてより蜥蜴の蒼さ長崎忌」(『武蔵野』1990)(鍵和田釉子)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20160809


2017/08/06「疵のない空が残りし広島忌」(小川紫翠)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20170806


2017/08/09「長崎の日です蝉をおさえた声がする」(『ある叙事詩』2013)(田中陽)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20170809


2018/08/06「竹に降る雨に色あり広島忌」(和田順子)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20180806


2018/08/09「原爆忌ごぼりごぼりと泉の穂」(加藤楸邨)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20180809


2019/08/06「原爆忌水掛不動すぐ乾く」(阪上史琅)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20190806


2019/08/09「浦上や黒き日傘の尼の列」(『一の嶽』1986)(村中のぶを)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20190809


2020/08/06「ヒロシマ忌来るやわらかき嬰児の尻」(中村重義)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20200806


2020/08/09「原爆忌の黙祷田草掴みて立ち」(八木原祐計)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20200809


2022/08/06「水をのみ死にゆく少女蝉の声」(原民喜)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20220806


2022/08/09「雲間の俄かに閉じぬ浦上忌」(『暁闇』2023)(鎌田透次)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20220809


2023/08/06「一握の水の重さや原爆忌」(『秋の蜂』2017)(川崎益太郎)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20230806


2023/08/09「海鳴りは海の歯噛みよ長崎忌」(『雛土蔵』2011)(宮坂静生)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20230809


2024/08/06「広島忌熱砂の上を土踏まず」(『風雪』2021)(若井新一)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20240806