○挿絵俳句697a・つつましく・鎌田透次711a・2025-04-25(金)

○「つつましく蔵書を遺し若緑」(『転生』2025)(鎌田透次711a)【→Haiku and Illustrationへ →第15句集へ】
○季語(若緑・晩春)

leaving books modestly
new buds of pine appear / Touji

【作句メモ】:21年目の→緑風忌(黄水仙忌2004)。緑風の一文字のある「若緑(わかみどり)」という晩春の季語を見つけた。松の新芽のことである。

○五体俳句697・爪10・田中哲也01・2025-04-24(木)
○「鬼房想へば爪の先から花吹雪」(『水馬』2012)(田中哲也01)
○季語(花吹雪・晩春)(「『俳人年鑑』2004年版(北溟社)」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそぬねのへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「小熊座」を創刊した岩手釜石出身の俳人・→佐藤鬼房を想う。爪の先から桜吹雪が噴き出す。鬼房の桜の一句「安けくて塩竈桜汗ばむよ」(佐藤鬼房08)。


田中哲也(たなかてつや)(1947-2009)
○好きな一句「卵生の悲しみの列鳥帰る」(『水馬』2012)02
○季語(鳥帰る・仲春)(「→ウラハイ=裏「週刊俳句」相子智恵」より引用)

【Profile】:新潟県十日町市出身。千葉県柏市に居住した。1987年小熊座会員。1992年「小熊座」(→高野ムツオ主宰)同人。

○方法俳句697・形容動詞効果6嫋々と(じょうじょうと)・大石悦子03・2025-04-23(水)
○「嫋々と糊を煮てをり花の内」(『有情』2012)(→大石悦子03)
○季語(花・晩春)(「角川俳句201404」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえせそにぬねのはひめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「嫋々と」という形容動詞。「風情のあるさま。しなやかなさま。 たおやかなさま。音や声が細く長く続くさま。」など。桜の花に囲まれていれば、どれにもあてはまりそうである。「嫋々」の漢字の容姿と音だけで句の風情が高まった。

○特集俳句697・「唯我独尊俳句1」唯・野見山朱鳥07・2025-04-22(火)
○「天地の唯一枚の春落葉」(『愁絶』1971)(→野見山朱鳥07)
○季語(春落葉・晩春)(「角川俳句201610」より引用)【→特集俳句-索引1索引2検索3検索4検索5検索6【→俳人一覧(いいいたせそちつてとぬねへほむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:晩春に新芽を出す前に古葉を落とす常緑樹。その落ち始めの一葉。天地(あめつち)の唯一無二の春落葉である。

○五感俳句697・味覚49食感6・たなか游01・2025-04-21(月)
○「独活噛めば群青の海傾きぬ」(『ゆりの木の花』2016)(たなか游01)
○季語(独活・晩春)(「→ふらんす堂編集日記By YAMAOKA Kimiko」より引用)【→五感俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえけこすせそちつてとにぬねのふへほゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:独活を噛む。その香りと食感から大海のうねりと色彩へみちびかれた。


たなか游(たなかゆう)
○好きな一句「冬の蜂マリアの右の頬にをり」(『ゆりの木の花』2016)02
○季語(冬の蜂・三冬)(引用同上)

【Profile】:1947年香川県出身神奈川県大和市在住。1984年「寒雷」入会、→加藤楸邨に師事。1991年「炎環」入会、→石寒太に師事。1998年「炎環」退会。2000年「運河」入会、→茨木和生に師事。2003年「」入会、→今井聖に師事。「運河」「街」同人。