元アスリートの為末大氏については、オリンピックにも出場された同世代の方だとは知っていました。
400mハードルの日本記録保持者だと、今回改めて知ることができました。
そんな疎い自分が、この本を手に取った幸運に感謝したい。
学生時代にスランプに陥っていた時、偶然居合わせたコーチから「三角形を意識して走る」ようにアドバイスを受ける。
そして、そのアドバイスのお陰でスランプを抜けることができた経験から、
なぜ、その熟練コーチは一度走りを見ただけで的確なアドバイスができたのか。
自分もいつか、そのような域に到達できるのだろうか。との思いを抱かれたそうです。
そして引退された後、そのときの経験を言語化したいと思うようになります。
将棋の羽生善治氏や、IPS細胞の山中伸弥教授、車椅子テニスの国枝慎吾選手、ラグビーのエディ・ジョーンズ監督、スポーツ庁長官の室伏広治氏等、書ききれませんが錚々たる「熟達者」達から学びのプロセスについてインタビューし、完成したのが本書。
スポーツでもそれ以外の分野でも、まず興味を待つのは「遊び」の段階からだそうで、それについては恐らく誰でも理解できると思います。
自発能動で、ただ楽しいからやるのが遊び。熟達に向けて、基礎の部分が「遊」。
その次の段階が「型」。
そして次が、「観」。
動きを分解して、(または分類して)観察する。
長くなるので以下は省きますが、熟練の途中で型を取っ払って個性を出し、いくつかの過程を経て、一番最後にまた「遊」に戻るそうです。
だいぶ省略しました‥
自分の言葉ではうまくまとめることができません‥
最後に、また遊に戻ることろがとても奥深い。
遊を軽んじてはいけない。
子供時代に戻りたい‥ (←)
いやいや、人生100年時代!
これから遊をだいじにしませう。