緊張感たっぷりの短編集です
四話の短編が収められています。
・目に見えないコレクション
・書痴メンデル
・不安
・チェスの話
ツヴァイクは1881年、オーストリア生まれ。
第一次、第二次の大戦間で『よき市民=ふつうの読書人に愛読された作家』だそうです。
池内氏の解説には、『児玉さんはツヴァイクが好きだった。ドイツ文学科の学生のころ、辞書と首っぴきで全集をあらまし読み終えたという。』
とあり、ああ!児玉清さん!!!と嬉しくなりました。
重苦しい時代背景も狂気じみた天才達の描写も、緊張感の中で一気に読みました。
(ちょうど良いボリューム!)
人間の心理を流れるように描写されています。
『三人の巨匠』『マリー・アントワネット』などの伝記小説も、まるで本人から聞き取ったかのような心理描写で、発行当時から大人気だったらしい。
ツヴァイクファンになりました。
児玉清さんと一緒だ(o^^o)