2020年8月下旬に、仕事で、千葉県船橋市方面に出かける用事があって、京成電鉄海神駅から津田沼駅まで歩く機会がありまして、いつもの歴史散策をして来ました。
京成電鉄海神駅からスタート。改札口を出て、踏切で、京成電車をパチリ。
海神駅から南に、国道14号線千葉街道方面に向かって進むと、右手に朱の鳥居と祠を発見。こちらは「稲荷社」なんですね。
石段を脇には、手水石が…ほとんど埋まっていますが…(^^;
祠の前のお稲荷さん。
境内の脇には、古そうなお稲荷さんが…昔のお稲荷さんなのでしょうね。
更に南に進み、千葉街道を渡り、JR総武線の高架をくぐって、仕事先に向かい、その後、東方向に、津田沼駅に向かいました。
その途中、千葉街道の高架の手前に、石仏が2基あるんですよね。
向かって右側は、お地蔵様。享保年間の銘があります。
向かって左は、馬頭観音。下には三猿が彫られていますので、庚申塔になりますね。
庚申塔の側面には、寛延2年(1749)の銘が!結構古いものなんですね。
千葉街道の高架をくぐると、右側に御堂があって…
こちらは「海神念仏堂」。
近くには、由緒書き「木造阿弥陀如来立像」がありました。
この念仏堂の開基は不明ですが、墓地に慶安4年(1651)の墓もあることから、創建年代はかなり古いと考えられ、元禄年間には江戸神田の高麗屋佐次右衛門という者が観音堂を寄進し、柴増上寺住持となった祐天上人の教化によって、浄土宗の寺院の形を整えたものと思われますが、その後は、信者が集まって念仏を唱える堂となって、現在に至っています。
堂内に安置されている阿弥陀如来立像は寄木造、平安時代末期前後(12世紀頃)の作で、縁起によれば、この仏像は当地の善光寺というお寺にありましたが、寺が廃絶し一時小金の東漸寺に移されたものを、高麗屋佐次右衛門がこの同に納めたと言われています。
墓地内には、慶応4年(1868)の戊辰戦争の際に海神で戦死した福岡藩士らの墓もあります。
境内には、享保年間の銘があるお地蔵様もいらっしゃって…昔の墓石のようです。
「無縁之碑」。無縁仏の供養碑になるんですね…
その左側の石仏。
右側の石仏も…いずれも墓石のようですね…
「澪川翁墓銘」
境内には、昔の墓石と思われる石仏が集められている箇所があって…
朱の祠。
中には、弘法大師がいらっしゃいました。
境内には、もう1つ、堂宇があるんですよね。こちらは「観音堂」。
「観音堂」の由緒書き。
元禄14年(1701)江戸神田鍋町の富商である高麗屋佐次右衛門が建立寄進したもので、堂内には佐次右衛門が奉納した三十三躰の観音像が安置されていて、元禄13年(1701)9月に死去した父の他、数人の菩提を弔うために寄進したものです。
中央の一躰は厨子に納められやや大きく、あとの三十二躰は小像で左右に2段並び、三十三観音ではなく、西国三十三番札所の観音像を彫ったものとされています。
伝説では、この高麗屋は朝鮮出兵の際、加藤清正公に連行された者の子孫と言われています。
観音堂の脇には、「右いち川」と刻まれた石碑があります。
こちらは「元禄七年銘 道標」。元禄7年(1694)10月26日の銘があり、船橋市内最古の道標で、もとは70mほど北東寄り、現在は陸橋下となっている三叉路に建てられていました。
道標正面の「右 いち川みち」は、この三叉路のある船橋市海神から、市川市八幡を経て市川へ至る道(佐倉道の一部)を示し、「左 行とくみち」は、船橋市山野町、市川市原木を経て本行徳へ至る道(行徳道)を示します。
佐倉道は、江戸から佐倉城下に達する道で、その先が成田へと続いており、江戸中期頃から成田参詣の隆盛とともに、成田道とも呼ばれるようになりました。
行徳は、日本橋と行徳を川で結ぶ「行徳船」の発着場で、行徳と海神を結ぶ行徳道は、楽で速い船旅を好む成田参詣者で賑わいを見せた道でした。
道標右側側面には、「是よりいち川」と刻まれています。
「観音堂」の横辺りから、「念仏堂」の境内を眺めて…
境内墓地を一通り回ったのですが、福岡藩士の墓石は、よく分からず…涙
「稲荷神社」「地蔵尊・庚申塔」「海神念仏堂・海神観音堂」とお参りした後は、津田沼駅方面に向かいました。
その様子は、また後日。
稲荷神社
千葉県船橋市海神6-7-5付近
地蔵尊・庚申塔
千葉県船橋市海神町2-646付近
海神念仏堂・海神観音堂
千葉県船橋市海神1-17-18
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