2020年8月15日の羽村・青梅・奥多摩散策の続き。
「羽村堰」の続き。
羽村銀行跡・羽村堰（その１）のレポ
「羽村取水堰」の投渡堰の右手にも水門があるんですよね。しかも、水を吐き出している…
左手の水門から水が流れていているんですが…
「多摩川の原水の流れ図」を見ると、現在の上水の取り入れ方がよく分かります♪
「羽村取水堰」で水の流れを堰き止め、第一水門から第二水門を通り、玉川上水へ取り入れているのか…現在も上水道として、利用されているのか！スゴい！
先程の水を吐き出している水門は「小吐水門」で、取り込み過ぎた水を奔流に戻しているということのようです。
「羽村取水堰」の由緒書き。
この堰は、多摩川を堰き止め水道用の原水を玉川上水路に引き入れる為に造られたもので、固定堰や投渡堰と呼ばれる珍しい構造の堰からできています。
「玉川上水」の由緒書き。
羽村取水堰から新宿区の四ッ谷大木戸に至る延長約4.3kmの上水路で、承応3年（1654）当時、江戸の飲料水供給の為に造られたものです。
現在は、羽村取水堰から小平監視所までの約12㎞が、上水路として利用されています。
第二水門の手前に橋があって、その上から、第一水門を眺めて…
第二水門があるので、プールのようになっています。
第二水門。ここから流れ出る多摩川の水。「玉川上水」が始まりです。
橋を渡った道路から、第二水門を…
その道路から、第一水門。
第一水門を超えた所から、多摩川を眺めて…
第一水門の脇に、丸い基礎のようなものがありますが…クレーンか何か、あったのでしょうか…？
第一水門から第二水門の方も…
「羽村取水堰」の目の前には、神社があるんですよね。
こちらは、「玉川水神社」。
東京水道の守護神で、「玉川上水」が承応3年徳川幕府によって完成された際に、水神宮として、この地に建立されたもので、以来360余年、江戸町民・浄水路沿いの住民より厚く信仰され、明治26年に「玉川水神社」と改められました。
水神社としては最も古いものの一つ。
御祭神は、彌都波能売（みずはのめのかみ）、大分大神（みくまりのおおかみ）。
本殿は、名匠小林播磨守による天保時代の作で、明治28年に改築されました。
「玉川水神社」の社殿。
社殿の中の様子。中には御社がありますが、彫刻がまた見事！
手水石。古そうですね～
社殿に向かって右側には、古そうな門のようなものがあるんですよね。
由緒書き「市指定旧跡 玉川上水羽村陣屋跡」。
ここに、「玉川上水」を管理する陣屋が置かれていて、上水道の取締り、水門・水路・堰堤等の修理・改築などの上水管理に関する仕事が処理されました。
この門は、陣屋門。元は堰の縁を通る奥多摩海道の旧道に面していました。
その奥には、庁舎である陣屋敷や水番小屋があり、常に幕府の役人が往来していて、村民と接することも多かった為、村の文化や人々の生活に多大な影響を与えました。
現在も、この隣は、羽村取水管理事務所になっていて、「玉川上水」の管理をしているんですよね。
「玉川水神社」の社殿を今一度。
境内にある松。幹が折れ曲がっていますが…？
こんな風に…ものすごい曲がり方！(笑)
「玉川水神社」の石碑。揮毫は、後藤新平。
「玉川水神社」から、多摩川沿いに上流に向かって歩いて行きます。
更に上流に歩くと、「羽村市水上公園」があって、プールもあるようです。
「羽村堰」を見学して、「玉川水神社」をお参りし、「玉川上水羽村陣屋跡」を見学した後は、「禅福寺」に向かいました。
玉川水神社・玉川上水羽村陣屋跡
東京都羽村市羽東3-8-33
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