高知城(その2)現存天守の一つ ~高知公園 ~高知市の城跡・史跡・公園 | 九州下町おやじの珍道中

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2019年11月27日の高知県高知市・徳島県三好市阿波池田の歴史散策の続き。

 

 

高知城」の続き。

 

 

高知城(その1)のレポ

https://ameblo.jp/indyaki12/entry-12587057412.html

 

 

 

城内を進むと、  「山内一豊の妻見性院の銅像が!

 

 

 

内助の功の逸話の通り、馬と一緒の像なんですね。

 

 

 

山内一豊の妻の銅像」の由緒書き。山内一豊公の妻は、弘治3年(1557)生まれ。通称千代と言われていますが、これを裏付ける確かな資料はありません。

出身についても通説では近江国浅井氏家臣若宮友興の娘とされていますが、近年では美濃国八幡城主遠藤氏の娘とも言われています。

 

 

幼い頃父を失い、17~18歳の頃に山内一豊公と結婚、貧しい暮らしの中で家を守り、戦いに明け暮れる一豊公の出世を助けた逸話が残されています。

中でも、結婚の時持参した10両の金を出して一豊公に名馬を買わせ、それが織田信長公の目に留まって出世の糸口となった逸話が広く知られています。

 

関ヶ原の戦いの前に、笠の緒に撚り込めた手紙で関東にいる一豊公に大阪方の情報を知らせ、その進路を決定づけさせたことが一豊公の土佐一国領主への道を開くことになりました。

元和3年(1617)12月4日、京都で没。法号は見性院

 

 

 

山内一豊の妻の銅像」の前で振り返ると、大きな石垣と天守閣が見えました。

 

 

 

その石垣に近づくと、由緒書き「三ノ丸石垣」がありました。

三ノ丸は、慶長6年(1601)の築城開始から10年を要して最後に完成しました。出隅部分の高さは約13m。

 

 

石垣に使用されている石材は主にチャートですが、砂岩、石灰岩も一部使用されていて、穴太衆(あのうしゅう)が安土城の石垣で始めたとされる自然石の形を生かした野面積みで多くの面が構築されていて、三ノ丸には、1,815㎡の壮大な御殿が建築されていました。

三ノ丸入口に当たる鉄門付近の石垣は、鉄門の改築に伴い積み直されたものとみられ、砂岩で構成された打ち込みハギで築かれています。

 

三の丸の石垣は、慶安3年(1650)、宝永4年(1707)に地震や豪雨により崩壊し、修理した記録が見られます。

 

平成11年に調査し、平成16年度~21年度にかけて補修工事が行われたそうです。

 

 

 

三之丸の石垣をじっくりと…

 

 

 

大きな石碑がありました。顕彰碑のようです。

 

 

 

この石碑は、「楠正興尚徳の碑」。医師楠正興の先祖は、その昔芸郡に下った楠木正成の曽孫楠正盛を祖とし、町氏と称して長岡郡久礼田村(南国市)で医を業としました。

 

 

楠正興は日野・華岡の二氏に学び、西洋医学に基づく内科・産科医の扇を極めて帰国したので、治療を乞う者は、その門に満ちたと津らえられています。

15代藩主山内容堂公の侍医に迎えられ、士席に編入。

明治元年(1868)容堂公が大病にかかったとき、治療に当たり治癒させたので、容堂公の信頼厚く常に随従しました。

在職数年で土佐に帰り、故郷で診療、後に追手筋に楠病院を開業しました。門下生は270人にも及びました。

明治20年(1887)没。享年59歳。

この碑は、明治22年、薫陶を受けた門下53人によって建立されました。

 

 

 

更に奥に進むと、由緒書きがあって…

 

 

 

その由緒書きは「杉ノ段」。かつて杉の巨木がたくさんあったので、この名があります。北の部分には塗師部屋があり、また長崎から求めてきた舶来品を入れる長崎蔵がありました。

 

 

二ノ丸へ上がる道の南側に残る井戸は、深さ約18mあり、記録にある城内14の井戸の内で最も水質が良かったので、毎日午前10時、正午、午後4時の3回この井戸水を汲み、藩主の住む二ノ丸御殿に運んだそうです。

この段を北に回った部分には重要書類などを保管する証文蔵が離れて建てられていて、南には鐘撞堂などがある太鼓丸があり、城内の林には、たぬき、うさぎ、いのしし、あなぐまなどの動物がいたと記録されています。

 

杉ノ段」には、次のような石碑などがあります。

 

国学者で「万葉集古義」を著した鹿持雅澄(かもちまさずみ)の愛妻の碑

高知県の水力発電に功績のあった清水源井記念碑

明治初期の医師の星野秀太郎楠正興岡野景楼の記念碑

浜田波静の句碑

山内一豊の妻の銅像

 

 

 

この由緒書きの近くには、井戸の跡がありました。この井戸が由緒書きにあった井戸のようです。

 

 

 

石段を上ります。

 

 

 

すると、「鉄門跡」という由緒書きを発見。この場所には、左右の高い石垣を跨いで入母屋造りの二階建ての門が設けられていました。二の丸から本丸に通じる重要な位置にあるため石垣は整然と築かれ、門の扉には多くの鉄板が全体に打ち付けられていたので、「鉄門」と称されました。「くろがねもん」と読むのでしょうね。

 

 

小さな桝形を形作っている門の内側には番所があって、弓・鉄砲を持った番人と足軽が詰めていました。

右と正面の石垣の上には、矢狭間塀が巡らされていて、門内に侵入した敵を三方向から攻撃できるようになっていて、左に曲がって石段を上ると、矢狭間塀の為二ノ丸方面への道は見えず、詰門への石段が連続して見えるので、自然と詰門方向に導かれるように巧妙に設計されていました。

石段は18段あって「一八雁木」と呼ばれていましたが、現在は16段になっています。

石段の中間から鉄門の2階に上がれるように設計されていて、その辺りの石は切り出した時の楔の跡がそのまま残っているものが見られます。

 

 

 

由緒書きには、「鉄門跡」の位置を示す案内図もありました。なるほど…桝形という直角になっているものが多いですが、ここでは、鈍角になっていて、先にある石段が見えるので、ついその方に行ってしまうのも、分かりますね。スゴい!

 

 

 

鉄門跡」の枡形から、先の石段を…

 

 

 

高知城」の案内板。入場料は大人420円。18歳未満は無料なんですね。

 

 

 

石段を上ると、正面に立派な2階建ての門が見えて来て…。

 

 

 

この門は、「詰門」。本丸と二の丸の間に設けられた空堀を跨ぐ形で建てられていて、橋廊下という旧名があり、階上が登城した武士の詰所となっていたため、現在は「詰門」と称しています。

 

 

東の出入口は右寄りに設け、西の出入口は中央に付けられていて、筋違いになっています。

これは、攻め上がってきた敵が容易に通り抜けられないようにという防衛上の配慮によるもので、東からこの門を突破しても、容易には本丸には行けないようになっています。

1階部分の南寄りは籠城の為の塩を貯蔵するようになっていて、中二階は窓もなく物置であったと考えられています。

2階は二ノ丸から本丸の通路でもあり、内部三室を畳敷きとし、家老・中老・平侍と身分に応じて詰める場所が定められていました。

板の間の東南隅には非常の場合の階下への抜け道が設けられていて、隠し銃眼(狭間)が東面に3ヶ所、西面に5ヶ所設けられています。

 

 

 

詰門」の前からは、天守が良く見えました♪

 

 

 

三ノ丸には、白い風船のようなものがたくさん置かれていて…。これは、「日本三大夜城 チームラボ 高知城 光の祭」の催し物の為のもののようです。この風船が、様々な色に光るのでしょうか…

 

 

 

更に石段を上ります。

 

 

 

石段を上ると、また直角に曲がっていて、石段があります。ここも桝形になっているんですね。

 

 

 

その石垣を上ると、二之丸に到着です。ここにも、白い風船が!ものすごい数です。

 

 

 

二ノ丸」の由緒書き。ここに建てられていた二ノ丸御殿は、政務を執る表御殿と、藩主が生活する奥御殿が連続して建てられていて、一部2階建てになっていました。

 

 

明治6年(1873)公園化に伴いすべての建物は撤去されましたが、現在残る築山は、奥御殿の上段の間に藩主が着座した時、正面に見える位置にありました。

 

二ノ丸には、目付役所、スキヤ櫓、家具櫓、長局などの建物があり、北西隅にあった二ノ丸乾櫓は城内にあった8棟の櫓の内では唯一3階建てで、2階と3階の屋根には飾りの千鳥破風を配し、小天守のようでした。

 

北側の一段下がった所に水の手門があり、錦蔵、綿蔵門を経て、城八幡方面や北門の方に通じていました。

 

 

 

その由緒書きには、二の丸御殿の間取図も…。

 

 

 

二ノ丸には、奥行きのある石碑もありました。これは面白い形をしているな~

 

 

 

二ノ丸を進むと、建屋が見えて来て…。

 

 

 

この建屋は、「高知城懐徳館入口」になります。

 

 

 

この建屋は「詰門」。先程見学した詰門の上階の「橋廊下」になる訳か~♪

建築年代は、享和2年(1802)。

 

 

 

「その3」に続く。

 

 

 

 

高知城

高知市丸ノ内1-2-1

https://kochipark.jp/kochijyo/

 

 

 

 

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