186 倉琉ヨシーデの独り言


  〜タイムスリーパー不安定日記〜


   8月30日


  ◉ 生徒(急いては事を仕損じる)


ヨシーデは整体の学校で

整体を教えてくれ

と言われて

自分が忘れていないか

確認する意味で何人か教えていた


《自分が忘れては困るからなあ》


最初は まず手順を

教えてから

徐々に押さえ方を覚えてもらった


《ちょっとづつ覚えてもらったよ》


ヨシーデの整体は

なかなか特殊で

手順を覚えたからと言って

すぐに押さえ方を

覚えられる訳ではなかった


《整体なんて簡単と思う人もいたよ》


その中のひとりに

「なるほど」

と語尾につける女の子がいた.


その 「なるほど」

という言葉が

必ず 出るので

なんか ウソっぽい感じがした


《「なるほど」という言葉が

    ほんとに嫌だったよ》


ちなみに

たまに整体でボキボキと

音をならしてほしい

という人がいたが


ヨシーデが思うには

筋肉や靭帯を痛めてしまうことが

あるので たいへん危険だ.


話をもとに戻そう.


また ある人は

初級の試験で

まだまだ出来てないが

次の中級で やればいい

と思って合格とした.


でも合格としたことで

本人は 納得して来なくなった.


しかも そのまま

開院したが

なかなか  うまくいかないようだった.


急いては事を仕損じる

(せいてはことをしそんじる)


というように

物事はあまり急いでやると

内容がおろそかになって

失敗しやすい.


そしてヨシーデは思った.


要するに

生徒には いろいろいて

どの人も個性的だったが

整体事体は

しっかり覚えられたか疑問だった.


《もっと 

 しっかり教えられれば良かった》


〜つづく〜