133  倉琉ヨシーデの独り言


  〜タイムスリーパー不安定日記〜


   7月08日


  ◉   離岸流(燎原の火)


夏の海に行った


  《暑かったなぁ!》


暑いというより痛い感じで

かなり 日差しが

強くて まぶしかった


  《やっぱり海っていいよねぇ》


ちなみに

海でクラゲに

刺された事がある


  《クラゲに初めて刺されたなぁ》


刺すというより

切られた感じだったが

とても痛かった


  《クラゲのいる時期は

   気をつけなければならないよ》


海は 危険がいっぱいなので

注意が必要だ


  《夏の海はいろいろあるなぁ》


話をもとに戻そう.


暑いけど  いつまでも

海の家にいるのも

つまらないので

パラソルを持って浜辺に行った


  《やっぱり夏を感じたいからなぁ》


砂が熱くて

とても裸足で歩けなかった


  《はやく

   海に少しでも入りたかったよ》


やっぱり海に入るのが

暑さ対策としては

一番いいと考え

二人乗りの浮き輪を借りた


  《ふたりともバタ足で行こうと

   ワイワイやってたなぁ》


さっそく

二人共 浮き輪の中に入らないで

押すようにして海に出たが

波が あまりなくて気持ち良かった


  《浮き輪の中に入らないで 

   バタ足でクロールのように

   快適に進んだよ》


少し遠くまで来てしまったので

帰ろうと思ったら

流されている事に気がついた


  《ビックリしてかなり焦ったなぁ》


「しまった」


と思った時には 

もう遅くて かなり流されていた


  《ふたりとも必死だったよ》


二人とも 一生懸命に

戻ろうと頑張ったが


燎原の火

(りょうげんのひ)


のようで

勢いが盛んで防ぎようのない

状態だった


  《あんなに

   のんびりしてたのになぁ》


とにかく

なかなか岸までたどり着けなかった


  《もうダメかと思ったよ》


それでも二人はあきらめないで

やっと岸まで 着いたけど

ヘトヘトな状態で

話す事も できなかった


  《疲れて言葉もなかったなぁ》


後で調べたら

どうやら離岸流に

流されたみたいなのだ


  《そりゃあ流されるはずだ》


こんな思いは

二度と経験したくなかった


  《何回もある事じゃないけどね》


そしてヨシーデは思った.


要するに

こんな経験もしなければ

こうして語る事もなかったと思うと

経験して良かったと

思うようにしている


  《今となってはいい思い出だよ!》


〜つづく〜