123  倉琉ヨシーデの独り言


  〜タイムスリーパー不安定日記〜 


   6月28日


  ◉   写真(命あっての物種)


ヨシーデの

父親は外回りの仕事を

やってる事もあって

よく自宅に昼食を食べに来ていた


  《その時は なぜか

   俺も家にいたんだよなぁ》


父親は昼食を食べるついでに

仕事の制服姿を

ヨシーデに

写真を撮るように頼んで来た


  《エッ 写真と思ったが・・・》


「オレも何があるか 

    わからないから

    撮れる時に撮っておくよ」


と何か意味ありげに父親は言った


  《なかなか撮ることないから

        撮ったけど・・・》


ヨシーデは

言われるままに

父親の写真を撮った


  《近くで

   景色のいい場所を探したよ》


今 考えると

バイクに乗った時に

曲がりきれなくて転んだ事があるが

この時には 

もう予兆があったと考えられた


  《本人もなんとなく

   何かを感じていたんだろうなぁ》


そして父親は 

飲み過ぎのせいもあり脳梗塞で倒れた


  《俺にしてみれば

      あまりに突然だった》


そういえば父親は

前に病院で脳梗塞と

言われた事があった


  《そんな事があったなぁ》


その時に何か処置していれば

違っていたのにと考えてしまう


  《後手後手に回って

      ダメダメだったけどね》


命あっての物種

(いのちあってのものだね)


で 何事も命あってのことなのに

命がなくなればすべておしまいに

なってしまうのに・・・


  《倒れてから言っても

      しょうがないけどね》


ちなみに

脳の障害は

何があってもダメなので

ノー(脳)と

言わざるをえない


  《まぁ そうだよな!》


話をもとに戻そう.


そしてヨシーデは思った.


要するに

ヨシーデも倒れたが

父親が何か 教えてくれたと思い

とりあえず酒を

一切 飲まないようにした


  《反面教師の父親が

   いろいろ教えてくれた!》


〜つづく〜