【倉琉ヨシーデの独り言】


698 倉琉ヨシーデ不安定日記


    1月24日

 

   小説

  ◉ 「不倫の果てに」116


唯は保険の営業をしてるなかで

いつも気をつけてる事がある。


保険を契約してくれる人は

保険が守ってくれると信じて

契約するのだから

唯も保険を契約する人のために

全力でこの人を守ると決めている。


  《勝手だが全員は守れない。》


全員を守れないので

契約した人だけは

何としても絶対守りたい。


  《私なら絶対に出来る。》


よく保険を扱っている人は

ウソを言っといて

あとから 

あーだこーだと言って契約者が

言いくるめられる


というのが定番なのだが

唯は正直に説明して

納得が行くまで話をした。


  《そんな事あるって言われるが

   ほんとにそうだから仕方ない。》


唯はいつも

《精神一到何事か成らざらん》

を口癖のように言っていて

保険という職業に

誇りを持っていた。


これを

気をつけて営業していたら

以外にも営業成績がかなり伸びた。


だから唯は何があっても

人のために一生懸命 

頑張ると決めていた。


こういう話を聞くと

ますます唯という人間が

マジメなのか

不真面目なのか分からなくなってくる。


ただ忠志が言うように

興味ある人材には違いなかった。


〜つづく〜