【倉琉ヨシーデの独り言】


697 倉琉ヨシーデ不安定日記


    1月23日

 

   小説

  ◉ 「不倫の果てに」115


次の日 

出勤した唯は打ち合わせが終わったら

会社から出て 

はやばやと営業に行った。


  《急いで会社を出なきゃ。》


いつまでも会社にいると 

また 何を言われるか分からないと思って

逃げるように車に乗った。


  《なんで私が慌てるの。》


急いで会社を後にして

車に乗ったはいいが

あまりに慌てていて

正常な感じではなかった。


「あっ メモを忘れた。」


今日行くところをメモをして

会社に置いておいたのだ。

 

唯は運転中に思い出した。


  《仕方ない 戻るか。》


会社を出て しばらくしてから

忘れ物をした事に気がついて

会社に戻った。


  《慌てるとろくな事がないな。》


会社に戻るとちょうど

忠志が出かける所だった。


  《あ!忠志さんだ。》


忠志にちょっと用があったので

忠志を追いかけて行くと

車の中には晴美が乗っていた。


  《なんか悪いな。》


営業に一緒に行くのかと思い 

声は掛けなかった。


  《仕方ないひとりで出かけるか。》


仕方なく唯は一人で営業に出かけた。


  《ひとりで営業するの大変だなぁ。》


〜つづく〜