109 倉琉ヨシーデの独り言

  〜タイムスリーパー不安定日記〜


   6月14日


  ◉    大型犬(追風に帆を上げる)


ある日 父親が犬をもらって来た


  《かなりの大型犬になるなぁ!》


秋田犬とシェパードの

ミックスなので

子供のこの犬は かなり

大きくなると期待されていた


  《でも犬好きには

      たいへん 嬉しい》


ヨシーデは この犬に

ボスと名付けた


  《名前のとおりに

   テッペンを目指して欲しいなぁ》


ボスはスクスクと育ち  

りっぱな大型犬になった


  《すぐに大きな犬になるんだなぁ》


その頃のヨシーデは

体を鍛えるのが

けっこうな日課になっていたので


ボスを散歩させるのに

走ったり  止めたり

引っ張ったりしていた


  《いいパートナーだったなぁ》


追風に帆を上げる

(おいかぜにほをあげる)


ように

勢いにのって

物事が快調に進んで

ちょうどいい

筋トレになった


  《ほんとに

   いい筋トレだったよ》


ちなみに

筋トレをやるのに

最初はジムに通ったりしていたが

面倒になり

家に一式 買って置くようにしたうえで

筋トレをやった


  《家でやったほうが楽だね!》


かなり自己流だったけどね


  《自由にやったよ!》


話をもとに戻そう.


ボスは大きいので

家から逃げると

近所の人がパニックになったりした


  《『オーイ 犬が逃げてるよ』

   なんて よく言われたよ》


遠吠えも よく したので

離れた家の人から


「犬がうるさい」


と叱られたりもした


  《デカかったから

   声も大きかったよなぁ》


そんなボスも

ヨシーデの知識が

あさかったせいで

病気になってしまった


  《絶対に 俺のせいだ》


当時 まだそんなに

有名ではなかった

フィラリアに 

かかってしまったのだ


  《もっと早く気がつけばよかった》


ヨシーデは悲しくて

ボスの顔をまともに

見れなかった


  《悲しくて 悲しくて

      しょうがなかった》


ボスが亡くなったあと

しっかり 埋めてあげたが

手を合わせて

いい世界に行けるように祈った


  《ダメだ 泣けてくる!》


そしてヨシーデは思った.


要するに

ヨシーデはボスのおかげで 

とても楽しく筋トレができた


  《ボスに助けられたよ!》


本当にありがとう.


〜つづく〜