【倉琉ヨシーデの独り言】


657  倉琉ヨシーデ不安定日記


    12月14日


   小説

  ◉ 「不倫の果てに」75


まず最初に忠志の挨拶から

カラオケ大会は始まった。


「それではカラオケ大会を始めます。


 皆さん よろしくお願いします。


 カラオケ 上手な人も

 それなりの人も

 一生懸命歌って頑張って下さい。


 カラオケは95点以上の

 高得点が出た時は

 かなり高価なプレゼントが

 出ますので皆さんとにかく

 頑張ってください。」


カラオケ大会を始める前に

ビンゴゲームをやって場を和ませた。


  《何事も掴みが大事だ。》


今回はみんなが

気合が入っているようで

広い会場のカラオケなのに

かなりの人が歌を歌いたがった。


  《だいぶ力が入っているなぁ。》


カラオケが好きな人は

とにかく歌も好きなのだから

最初から歌が好きだったのだろう。


最初から歌が好きということは

生まれつきカラオケが好きだった

ということになる。


  《そうだよなぁ。》


どうやらカラオケ好きの人に育てられ

根っからカラオケが好きだったようだ。


そういう人に育てられたというより

そういう人の所に生まれた

というのが正解だと思う。


  《自分で選んだということか。》


だから歌が好きな人はいっぱいいるけど

歌が上手くても下手でも

そういう人の所に生まれたのなら

カラオケが好きなのは

とうぜんといえばとうぜんだ。


〜つづく〜