【倉琉ヨシーデの独り言】
593 倉琉ヨシーデ不安定日記
10月11日
小説
◉ 「不倫の果てに」11
後日 会社に行ったあかりと唯は
少し緊張しているのか
いつもより口数が少なかった。
入口であかりが
気合いをいれるように言った。
「行くよ。」
唯も気持ちを引き締めた。
「おはようございます。」
あかりは明るく
最後の挨拶をした。
唯も軽く会釈程度に頭を下げた。
あかりは会社を辞める挨拶をした。
ついでに
会社を辞める時に唯も紹介した。
「皆さん 有難うございました。
今日で辞めますが
いろいろお世話になりました。」
「私は辞めますが
かわりに唯が入りますので
よろしくお願いします。
本当に有難うございました。」
あかりは
会社のみんなにお礼を言って辞めた。
自然と会社のみんなから
拍手がおこった。
それと同時に唯も入社の挨拶をした。
「これから
いろいろ迷惑をかけると思いますが
よろしくお願いします。」
唯にも歓迎の拍手がおこった。
そういって あかりと唯は
眼と眼で合図するように交代した。
つまりあかりは退社して
唯は入社する事になった。
《そうか本当に退社と入社を
交代した感じになったんだな。》
あかりは心の中で
強く感じたのだった。
「じゃあね。頑張ってね。」
そのまま あかりは退社して
帰って行った。
〜つづく〜